10億円寄付の企業、Vチューバーも=支援の申し出続々、生活再建を後押し―182棟焼損の大分火災

0

2025年11月29日 15:01  時事通信社

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

時事通信社

佐賀関の大規模火災を受け、大分市に寄付を申し出るJX金属製錬株式会社の坂本茂樹佐賀関製錬所副所長(右)=28日午後、同市役所
 住宅など182棟を焼き、いまだ100人以上が避難所で暮らす大分市佐賀関の大規模火災を巡り、地元ゆかりの財界人やインターネット配信者らが続々と支援を表明している。10億円の寄付を申し出た企業も。地域への愛着や、感謝の思いが、被災者の生活再建を後押しする。

 「皆さんが少しでも元気になるような形で使ってほしい」。非鉄大手JX金属(東京)は28日、グループで計10億円の寄付を市に申し出た。関連会社の佐賀関製錬所は1916年に操業を開始するなど、被災地とのゆかりは深い。同製錬所の坂本茂樹副所長は「これまで110年間、地域に支えていただいた」と寄付に込めた思いを明かす。

 ユーチューブのフォロワー数が200万人を超える人気バーチャルユーチューバー(Vチューバー)で、大分県で育ったという「白銀ノエル」さんは、24日の自身のライブ配信で、ファンの視聴者から送られるチップの全額相当を寄付すると表明。海の幸に恵まれた佐賀関には何度か訪れたことがあるとして、「一日も早い復興を心よりお祈りする」とX(旧ツイッター)に投稿した。

 貸し会議室大手のティーケーピー(東京)は、市への3000万円の財政支援と、運営するホテルの全255客室を一時避難先として提供することを決定した。今後も継続的に支援をする方針で、同市出身の河野貴輝社長は「微力ではあるが、被災されたみなさまの生活再建の一助となれば幸い」とコメントした。

 18日の火災発生を受け、市と県は20日に義援金の募集を開始した。これまで市には約1億1500万円(28日正午現在)が集まり、県に寄せられる金額も日を追うごとに増えているという。

 火災はほぼ収束したが、避難所にはいまだ約80世帯110人が身を寄せている状態で、被災者の生活再建支援はこれからが本番。足立信也市長は「インフラの復旧など一日も早い復興に向けて全力で取り組む」と意気込んでいる。 

焼けた車やがれきが残る大規模火災の現場=27日、大分市
焼けた車やがれきが残る大規模火災の現場=27日、大分市

    前日のランキングへ

    ニュース設定