
今回の放送では、主人公・碇シンジの声優を務めた声優の緒方恵美(おがた・めぐみ)さんと、緒方ファンを公言する壇蜜とのスペシャル対談が実現しました。ここでは、壇蜜さんが『エヴァンゲリオン』シリーズのなかで印象的なセリフについて言及したパートを紹介します。
(左から)緒方恵美さん、壇蜜さん
◆壇蜜「1つの安らぎをくれたセリフ」
緒方:壇蜜さんのなかで“自分の心に刺さって抜けないセリフ”はありますか?
壇蜜:せっかくなので、少し心を込めて言ってもいいですか?
「あら。生きていこうと思えばどこだって天国になるわよ。だって生きているんですもの」
(※TVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」での碇ユイのセリフ)
緒方:そのセリフを選ばれるということが、なんだかすごく刺さりました。それは、今のほうがもっと刺さる部分があるということですか?
壇蜜:そうですね。私、2年ぐらい前に祖母とかペットとか相次いで近しい人を亡くしちゃって。ご飯が食べられない、眠れないっていう状況が長いこと続いちゃって、それで入院もしたんです。
そのときに今の言葉が……前から気になっていた言葉だったけれど、さらに重く感じました。「だって生きているんですもの」って、自分が生きていなかったら感じることはできないし、“命は1個しかない”と思って。ただ、その言葉だけで立ち直れたわけじゃないけど、一瞬「あ、そういうことなんだよな」って、自分の気持ちに1つの安らぎをくれたセリフだなって思いました。
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壇蜜:「あら」って優しい否定なんですよね。気付きの「あら」じゃなくて、彼女の言いたいのはたぶん、今までの話の流れから「これから生きるのが大変」とか「しんどいだろうな」っていう不安や憐れみのようなものを吐露したときに、「あら」って彼女が優しく否定してくれたのが、私のなかでは今でも強く記憶に残っています。だから、刺さったセリフを言うならこれかなって。
緒方:なるほど、そういうふうに言われると「そうだな」って感じます。
壇蜜:『エヴァンゲリオン』って、すごいんですよ!
◆緒方「自分だけ取り残されたような気持ち」
緒方:今回、壇蜜さんと話して本当に気付くことばかりで、自分はただの14歳でいるだけだったんだなって。
壇蜜:中の人はそうですよ。逆に中の人が俯瞰して見たら、心が壊れちゃう気がします。中の人は中の人で閉じた『エヴァ』の世界にいる権利があるし、閉じ込められてなきゃいけないっていう宿命もある気がする。
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壇蜜:結構えぐめの南京錠がかかっていますよね(笑)。
緒方:そうなんですよ。
壇蜜:扉が開かないし、開けられないし、開ける気もないし……。ただ、そんな状態で申し訳ないですけど、救われている人がいっぱいいるんです。
緒方:ありがとうございます。
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緒方:はい。
壇蜜:ただ、私は背中をさすられても立ち上がることができなかったけど、今少しずつ立ち上がることができています。だから、『エヴァンゲリオン』は遅延性だって思っています。
緒方:今そういうふうに言われて、確かに30年越しに染み込んだくらい遅いんですよね。一番最初から関わっているはずなのに(笑)。
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放送では時間の都合でお届けできなかった部分も含む特別編集版を、どうぞお楽しみください。
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放送日時:毎週土曜 22:30〜22:55

