【ジャパンC予想】鉄板パターンは今年も継続? 過去データで探るGIジャパンC

　今週の開催は「東京・京都」の2場。共に今年のラスト開催となる。

　重賞は土日全部で3つ。なかでも注目となるのは、やはり秋のGIシリーズのクライマックスといえるジャパンカップ(東京・芝2400m)だろう。

　過去10年データを使って馬券ヒントを見つけるこのコーナー。今年も豪華メンバーとなったジャパンCの狙いどころを探していこう。(ジャパンC24年は2着2頭同着)

1.やっぱりジャパンCは堅い？

　いつものようにまずは上位人気馬のチェックから。

　ジャパンCの1番人気馬は過去10年で6勝。成績は[6-1-2-1]と抜群の成績を収めている。秋のGIシリーズのなかでも馬券軸としてもっとも信用度が高いといえる。馬券圏内になれなかったのは、19年重馬場で行われた年のレイデオロ(11着)だけ。

　逆に2番人気馬は0勝。成績は[0-3-3-4]なので馬券相手としては買える。3番人気馬は2勝、成績は[2-1-1-6]とやや落ちる。

これ以外の2勝分は、4番人気(15年)と5番人気(17年)。近年はほぼ人気上位勢しか勝っていない。

さらに馬券圏内30頭では、5番人気馬までが26頭で大多数。2ケタ人気馬は一度も馬券になっていない。やはりジャパンCは堅いのか…。

2.海外馬は本当にいらない？

　ジャパンCでは毎年言われることだが、海外からの参戦馬は近年好走がない。

　06年3着ウィジャボード以来馬券圏内なし。勝ち馬となるとその前年05年のアルカセットまで遡らないとならない。

　過去10年で限定すれば海外馬は参戦25頭。成績は[0-0-0-25]。過去10年での最高着順は5着。どれだけ鳴り物入り参戦だろうが、もはやジャパンCの海外馬は黙って切るが正攻法となってしまっている。

　今年はGI3連勝中で実績は文句なしのカランダガンが参戦となったが、果たしてどういう結果を出せるのか。

3.圧倒的に内枠強い？

　ご存じの通り、近年やたら内枠が強いジャパンC。

　1着は、1枠の馬が半数の5頭にも上る。さらに言うと、1着馬は7枠15番で勝った15年1着ショウナンパンドラ以外「すべて馬番6番までの馬」で占められている。明らかに「内枠有利」といっていいデータだろう。

　昨年も3枠ドウデュース(1番人気)の勝利。つまりは人気馬が内枠に入って、それらが好走しているという傾向なのだ。狙うならば「内枠に入った人気上位馬」ということ。昨年も同内容を指摘してドウデュースの名前を出したが、やはり1着となってくれた。

今年は内枠に入って人気上位となりそうなのはクロワデュノールだろう。今年もこの傾向は続くのかどうか。

4.日本馬に外国人騎手パターンが狙い？

　ジャパンC週には多くの外国人騎手が参戦している。ということで、ジャパンCも「日本馬に外国人騎手鞍上」というパターンが多くなる。今年も5頭がその組み合わせである。

　過去10年、このパターンの馬が6勝している。馬券圏内30頭中にしても半数の15頭がこの組み合わせなのだ。

　昨年も同パターンが3頭いたが、うち7番人気だったドゥレッツァが3着に食い込んでくれた。今年は、ジャスティンパレス、ブレイディヴェーグ、マスカレードボール、ドゥレッツァ、タスティエーラが該当。注意はしておきたい。

5.前走ローテはどこからが良い？

最後に、前走はどこからのローテーションが良いのかを見ていこう。

過去10年、ジャパンC1着馬の前走は、天皇賞(秋)6勝・京都大賞典3勝・秋華賞1勝。これ以外の前走ローテからは勝ち馬は出ていない。天皇賞(秋)は7着まで、京都大賞典は3着まで、秋華賞は1着馬だけというデータだ。

3年前は当てはまる3頭の候補名を出して、うちヴェラアズールとシャフリヤールでのワンツー。2年前も当てはまる4頭からイクイノックスとリバティアイランドでのワンツー。昨年は当てはまる4頭からドウデュースが1着になった。

今年当てはまるのはジャスティンパレス、ディープモンスター、サンライズアース、セイウンハーデス、マスカレードボールの5頭。勝ち馬はこのなかにいる？

6.そのほかのパターン

【馬齢】
　過去10年の1着馬のうち、馬齢でいちばん多いのは5歳で5勝。以下、4歳4勝、3歳1勝となっている。

　ただ馬券圏内30頭とすると、いちばん多いのは4歳で12頭。以下、5歳が10頭、3歳が8頭となっている。6歳以上の馬券圏内はない。

【逃げ馬は？】
　逃げてこのレースを勝利しているのは、16年のキタサンブラックだけ。ほかにも延べ3頭が2・3着の馬券圏内に。ただそれら以外はほぼ下位に沈んでいる。逃げ馬は40パーセントの確率で馬券圏内にはなっている。一発狙うのは可能性としてはアリだろう。

【上がり最速タイプは？】
　過去10年で、上がり最速は昨年ドウデュースの32.7秒。過去4年は最速が33秒台以下で、すべて馬券圏内をキープできている。やはりこの距離で上がり33秒台を出せるのは強みになるだろう。