万博オフィシャルストアの棚に並ぶ「ミャクミャク」の縫いぐるみ=9月、大阪市此花区 関西の大手鉄道会社は、大阪・関西万博の「特需」で業績を大きく伸ばした。主要6社のうち、4社が2026年3月期通期の純利益予想を上方修正。このうち、大阪メトロとJR西日本は社員に「臨時ボーナス」の支給を決めた。
25年9月中間決算で、鉄道事業は軒並み増収を確保した。会場最寄りの大阪メトロ夢洲駅は万博期間中の利用者数が4000万人を突破。JR西日本は、公式キャラクター「ミャクミャク」人気を追い風に万博オフィシャルストアの売り上げも好調だった。両社は特別手当として、社員1人当たり最大で20万円、12万円をそれぞれ支払う。
京阪ホールディングスは、ホテルなどレジャー・サービス事業の中間営業利益が前年同期比8割増を記録した。上野正哉副社長は「ホテルの稼働率が想定以上に上がった。大阪のホテルは『パンパン』だった」と振り返る。
一方、万博来場者に古都・奈良や風光明媚(めいび)な伊勢志摩エリアなどへ足を延ばしてもらう思惑は外れた。近鉄グループホールディングスは、万博前の22年春に奈良と結ぶ観光列車「あをによし」を投入。期間中は大阪メトロの車内モニターで沿線の観光情報を流したが、笠松宏行常務は「志摩地域への客数が比較的少なかった」と肩を落とした。
「万博後」の観光客誘致は今後の課題。笠松氏は「熱気が残っている間に、プロモーションを打つ予定だ」と、巻き返しを誓った。