
会話は生物同士に許された特権と思われているが、無生物とも“条件さえ整えば”会話できるのかもしれない。Xに11月中旬に投稿された『無生物と会話できる男子』は、ぼっち過ぎるがゆえに無生物と会話できるようになった男子生徒・物部が主人公の、シュールさが心地良いコメディ作品だ。
個性豊かな無生物たちの会話が面白い本作をどのように制作したのかなど、作者のやなぎやえさん(@yanagi8_oul)に話を聞いた。(望月悠木)
■友人からのアイデアがキッカケ
――“無生物と会話できる”という設定はどのように生まれたのですか?
|
|
|
|
やなぎ:「新しい日常系漫画を描こう」と考えていた時、友人に「何か良いテーマがないか」と意見を聞いたところ、「駅の改札機やATMなどの機械が実は意思を持っていて、普段どんなことを考えているかを描いたものはどうか?」と提案してもらいました。
――すごいアイデアを授けてくれるお友達ですね。
やなぎ:その後、「いっそ“無機物”でくくってはどうか?」「意思疎通ができる人間がいたら面白いのでは?」と幅を広げ、最終的に無生物と会話できる男子の話がテーマになりました。また、以前に会社を舞台にした漫画を描いたので、今回は高校を舞台にしています。
――物語はどのように組み立てていきましたか?
やなぎ:舞台が高校なので、学生が持っていそうな物や、学校にしかない備品に意思があったとして、「普段何を考えていそうか」というところから組み立てていきました。
|
|
|
|
――ラストに前島が出てくることで、より作品が面白いものになっていましたね。
やなぎ:「席替えのくじと会話して都合の良い席にしてもらう」というネタはもともと考えていました。そこに、物部に悩まされている前島を関わらせるとおさまりが良かったので、ラストに登場させました。
■お気に入りのセリフは?
――物部と前島の性格やビジュアルはどのように作り上げましたか?
やなぎ:“無生物と会話できるのは友達があまりにもいなさすぎるせい”という適当な理由付けのもと、主人公・物部が誕生しました。陰キャ要素を強めたかったので隈を追加しました。また、前島は物部と対照的になるように作ったのですが、苦労人気質な感じで、ビジュアルは完全に私の好みです。
|
|
|
|
――いろいろな個性を持った無生物が登場しますが、各無生物の性格はどのように決めましたか?
やなぎ:頻繁に使用していそうなペンケースは関わらせやすいようにお喋り好きにして、前島をビビらせる要因のボールペンは変わり者(物?)にしました。他は性格が被らないよう、その場で考えています。
――無生物がセリフを発する際に気を付けたことはありますか?
やなぎ:無生物に口はついていないので、喋っているかどうかわかりやすいように、吹き出しの形やフォントを変えています。
――黄色い絵の具が「おほぉ」と声を上げるシーンが好きでした。
やなぎ:私も「おほぉ」好きです。物部のツッコミに関しては、特にどの言い方が面白いかを色々試行錯誤して変えています。
――今後の目標など教えてください。
やなぎ:引き続き、ネタが思いついたらその都度オリジナル漫画を投稿していきたいです。現在は趣味で描いていますが、もし機会があればデジタル配信などで、少しでも多くの人の目に触れて楽しんでもらえたら嬉しいです。
(文・取材=望月悠木)
|
|
|
|
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 realsound.jp 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。