「銀河英雄伝説」田中芳樹氏が1年前に脳内出血を罹患、後遺症残るも「まだまだ書きたいものが」

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2025年12月01日 09:40  日刊スポーツ

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田中芳樹事務所スタッフの安達裕章氏のXから

「銀河英雄伝説」の作家、田中芳樹氏(73)の事務所スタッフが1日までにX(旧ツイッター)を更新。昨年11月30日に脳内出血で倒れてから1年経過し、現状について言及した。


事務所スタッフの安達裕章氏がXを更新。「【いつも田中芳樹作品を愛読してくださってる皆さまへ】田中芳樹事務所の安達です。いつも田中芳樹作品をご愛読いただきまして、本当にありがとうございます」と切り出した。


「実は、ちょうど一年前の2024年11月30日、田中が脳内出血で倒れました。幸い(と言って良いと思います)、仕事場近くのコンビニの店内で倒れたもので、店員さんが救急車を呼んでくださり、すぐに救急搬送されることが出来ました。当日は土曜日だったので私たちスタッフも休みを取っており、ほかに誰もいない仕事場で倒れたとしたら、最悪の事態も考えられましたので……」と当時を回想。


「搬送先の病院では、適切な治療を施していただきましたが、やはり脳へのダメージは残ってしまい、運動機能にも影響が見られます。それまでの仕事場は、お世辞にもバリアフリーとは言えないことから、数万冊の蔵書を片づけたうえで撤収せざるを得ませんでした」とつづった。


そして「発症から1年経っての状況ですが、夏前に介護付きの施設に移りまして、ここで親切なスタッフさんから介護を受けつつ、リハビリに励んでおります。本人は『まだまだ書きたいものがあるからね』と言って、大学ノートに文字を書いたりしています。突然のことで、皆さんも驚かれたと思いますが、本人は(内心はどうあれ)いたって平静で、私のほうが励まされることも多いです」と、現在の田中氏の状況を伝えた。


最後に「そんな状況ゆえ、しばらくは新作の発表も出来ないと思いますし、当分はサイン会なども開けないと思います。しかしながら、さきほども書きました通り、本人は復帰を諦めておりませんので、是非とも寛容なお心でお待ち頂ければ幸いです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。なお、Twitter(X)では、何かあるとインプレッション稼ぎのアカウントが大量のレスを付けることが多く、ふだんでしたら無視するところですが、この話題でこれは勘弁して欲しいと思い、コメント欄を制限しております。あしからずご了承くださいませ」と締めくくった。


田中氏は「銀河英雄伝説」の他「創竜伝」「アルスラーン戦記」などの長編で知られる。スペースオペラからファンタジー、現代を舞台とした小説を執筆している。

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