
今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『糸魚川の宝探しと波の音と結月ゆかり』というオサ虫さんの動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
糸魚川で石拾いをしたときの音声などを流しつつ、ゆかりさんに一人語りしてもらう動画です。 2日目の空き時間の過ごし方は、いいねに書いておきます。
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新潟県糸魚川市にある「ひすい海岸」へ来た投稿者のオサ虫さん。
ここで拾えるのは翡翠(ヒスイ)という宝石。日本では縄文時代から宝飾品の材料とされ、2016年には国石に選ばれた宝石です。
そんなヒスイの産出地は天然記念物に指定され、新たな採掘は禁止されています。しかし海に流れ出て再び海岸へと漂着した石については、常識的な範囲内で拾うことが許可されているそう。
今回オサ虫さんがヒスイを拾ったのは新幹線の糸魚川駅から徒歩30分。えちご押上ひすい海岸駅からは徒歩5分の場所。想像よりだいぶ風と波が激しく不安になりましたが、夢中で石を拾ったそうです。
昼間は波と玉砂利の奏でる音を楽しみつつ宝探しをしたオサ虫さん。夜は宿でゴロゴロしながら拾った石を眺めて翌日の石拾いに思いを馳せたそうです。
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宿泊したのはホテル国富アネックス。ヒスイを山から運ぶ姫川の流れを窓から望められる素敵なお宿でした。
次の日は場所を変えて、親不知ピアパークという道の駅で石を拾いました。昨日とは打って変わって広がる空は快晴です。
ここは見た目がユニークな石が沢山落ちており、ヒスイが見つからなくてもお散歩するには完璧だったとのこと。そして、当初の目的のヒスイだけでなく、海岸の様々な石へオサ虫さんは興味を持ち始めたそうです。
そこで糸魚川を代表する博物館、フォッサマグナミュージアムへ行くことに。糸魚川で出会える石の名前をはじめとした、地学に関する様々な入門的知識を授けてくれる場所だとか。海岸で出会ったヒスイ拾いおじさんにもすすめられたとのこと。
ところが、行きのバスに遅れたり、その日のフォッサマグナミュージアムに熊が出たりで結局行けなかったそうです。
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糸魚川3日目はフォッサマグナミュージアムからスタート。タクシーの運転手さんから「熊に気を付けて」と言われながら来たのだとか。
中は驚くほどの翡翠が。今回拾った中にこんな石はあったかなと考えながら鑑賞を楽しむオサ虫さん。
さらに、毎月数日のみ開催される石の鑑定サービスを受けてみました。動画内から一部をご紹介します。ただ、これはあくまで石の勉強のためのもので厳密な鑑定ではない、ということをご承知おきください。
しま模様のあるこちらは流紋岩。粘土の高いマグマなどが地上付近で冷えて固まったものです。青黒い部分はフォイト電気石というそう。
こちらは曹長岩。化学組成がとてもヒスイ輝石と似ているため、これがヒスイの材料と思われたこともあったのだとか。
不思議な模様のあるこちらは球顆流紋岩。マグマが急に冷え固まる時に球状の集合体ができて、このような独特の構造を作ることがあるそう。
緑のこちらは石英です。純粋な石英は無色透明ですが、不純物を含むことで様々な色になるとのこと。
こちらは正珪岩。鉱物が風化で石英だけになったあと、高純度の石英だけで砂岩を形成したものです。古い大陸の砂漠といった限られた環境でしか作られず、日本では鉱脈が存在しません。そのため、日本では富山などの古い地層にある礫岩に混ざった形でのみ見つかるとのこと。
古いものは8億年以上の歴史を持ち、日本が大陸と陸続きだったことを示す、大変おもしろい石だそうです。
こちらがひすい輝石岩。ヒスイ輝石と呼ばれる鉱物が集まってできた石で、本来は無力透明ですが、クロムによって緑色に発色するそうです。
当初の目的のヒスイをしっかり見つけることができたオサ虫さん、おめでとうございます。ただ、フォッサマグナミュージアムの学芸員さんは、明らかに正珪岩の解説に熱が籠っていたそう。説明の量や表現からも、学芸員さんの熱量が伝わってくるようです。
ヒスイ探しに来た旅で石の奥深さの片鱗を見たオサ虫さん。ヒスイを見つけて大はしゃぎするのでなく、その拾っている時間の空気感、ヒスイ拾いおじさんやタクシー運転手さんとの何気ない会話などといった出来事を宝物とするのも良いかも、と感じた旅だったそうです。
オサ虫さんの旅の詳細に興味を持たれた方はぜひ動画をご覧ください。ご紹介した以外にも綺麗な石が登場します。
視聴者のコメント
・木星だ
・そんなのもあるのか、面白そう
・乙でした
・色々な石が見れて楽しかったです。おつでしたー
▼動画はこちらから視聴できます▼
『糸魚川の宝探しと波の音と結月ゆかり』
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