日本の伝統文化の継承をテーマに — 東京・青山に誕生した「Telling Cafe & Gallery」

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2025年12月01日 17:50  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
Freewillが11月21日にオープンした「Telling Cafe & Gallery」は、日本の伝統文化の継承をテーマにしたカフェ&ギャラリー。1Fのカフェエリアではランチプレート、スイーツ、ソフトドリンク、日本酒などを提供するほか、全国各地の工芸品などを展示・販売しており、2Fはギャラリースペースとなっている。


○青山が情報発信の拠点になる



オープン当時、青山通りは明治神宮外苑のイチョウ並木を見に行く人で大変な混雑となっていた。「Telling Cafe & Gallery」は、そんな紅葉の人気スポットからほど近い、東京メトロ 青山一丁目駅から徒歩1分の好立地に位置している。


Freewill FOUNDER & CEOの麻場俊行氏は「文化芸術を次の世代に継承していくこと」の難しさを語り、そのうえで「日本全国で伝統文化に携わる皆さんが、東京で情報発信するときに本店舗を利用してもらえたら」と呼びかける。今後、開かれた場所として当スペースを提供するという。


「Telling Cafe & Gallery」のグランドオープンを記念して、2Fのギャラリースペースは12月1日から2026年5月31日まで無償で提供する。同スペースを借りることができるのは、Made in JAPANをテーマとした商品・作品・企画の展示・販売を希望する事業者。貸し出しに際しては審査がある(詳細はTelling ギャラリー運営窓口まで)。この日は、漆芸修復師のHIROKI氏が手がけた金継ぎの作品が展示されていた。


FreewillではECサイト「tells market」(テルズ マーケット)を運営し、日本全国から集めたMade in JAPANの商品を販売している。長く使える良いモノを提供、価値に対して適正な価格で販売、モノ作りの背景・想いを訴求するというのがこだわりのポイント。たとえば取り扱うアイテムの1つひとつに、作り手の想い、背景のストーリーなどを記載している。メディア内覧会では、担当者が「運営側からすると、とても効率が悪いECサイトです」と苦笑いする一幕もあった。しかし、これも日本の伝統文化を盛り上げていくために継続しているという。


ちなみに上記のような企業努力の甲斐もあり、tells marketの登録ユーザー数はこの2年間で200%も増加。JAPANブランド取り扱い数はこの2年で2倍まで増えており、アクセス数は昨年対比で1,000%を達成したという。


近い将来、日本国内のすべてのJAPANブランドを網羅するECサイトに成長させていく、と説明。直近の目標としては、2028年までに掲載商品を10万SKUとし、海外の顧客に向けても発信していくとしている。「ECサイトだけでは、なかなか売りにくい商材もあります。そこでTelling Cafe & Galleryも活用していただけたら。当社でもオンラインとオフラインを連動させたマーケティングをしていきます」と麻場氏。



最後に、Freewillの開発した決済サービス「サステナpay(通称:サスPay)」について紹介した。出店者のハードルを下げることを目指したもので、初期費用無料・専用端末不要の「エシカルでサステナブルなマルシェ専用決済アプリ」をうたう。これまで、マルシェを出店する際に決済における課題の1つとして「お金の管理や流れが不明瞭」という課題があったが、サスPayにはブロックチェーンの仕組みを採用しているので透明性を担保できる、とのことだった。


近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。 この著者の記事一覧はこちら(近藤謙太郎)

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