
職場の業務量は本来平等であるべきだが、家庭の事情などを理由に誰かに偏ってしまうこともある。ただ、それにも限度があるだろう。宮崎県の40代女性は、ドラッグストアで働いていた20代の頃、既婚者の同僚たちから受けたハラスメント被害を振り返った。
当時、職場は40〜50代の既婚女性ばかりで、独身は女性だけだった。店長が仕事をしないタイプだったため、毎日3時間の残業が発生していたという。すると
「『このままだと扶養から抜けないといけない』と奥様方が騒ぎ始め…自然と独身の私がひとりで残業を担う羽目に…」
独身であっても、役所や病院など平日の勤務後に済ませたい用事はある。しかし、同僚たちの言い分はあまりにも手前勝手なものだった。(文:篠原みつき)
「無能な女がいるせいで空気悪い」社員も助けてくれず孤立
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女性の用事に対して「そんなの休みの日にすればいいじゃん」と言ってきたそう。反論できないでいると、同僚たちの要求はエスカレートしていった。
「じゃあこの仕事は誰がするの?まさか私たち既婚者にさせるつもりじゃないよね?それなら私たちの代わりに税金払ってよ!あんたが残業してくれないせいで私たちが扶養内オーバーしちゃうんだから」
もはや言いがかりとしか思えない暴言だが、女性は「一番古株のお局おばさんにその都度怒鳴られる」日々を過ごし、涙をこらえて残業することもあったようだ。
限界を感じて無理やり定時で上がると、今度は陰湿な無視や嫌味が待っていた。
「あー、誰かさんと同じ空気吸いたくないから車で休憩しよ〜。無能な女がいるせいで空気悪いわぁ…頭悪いし気を使えないから独身なんじゃなーい?」
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既婚者パートたちに聞こえるように悪口を言われ、精神的に追い詰められた。店長や社員に相談しても、「そこんとこ上手くやってよ」「怒らせるとどうなるか、分かるでしょ?」と、見て見ぬふりをされたという。職場の誰一人として味方がいない状況だった。
「私1人居なくなったくらいで回らなくなる店なら…」捨て台詞を残して退職
女性はついに退職を決意する。すると、これまで散々いじめてきた同僚や上司たちが、掌を返したように「居てもらわないと困る」「仕事が出来る人なんだからお願い!」と引き留めてきた。だが、女性の決意は固かった。
「『私1人居なくなったくらいで回らなくなるような店だったら本社に言って潰して貰えばいいと思います!』と吐き捨てて辞めました」
その後、女性はこの件をエリアマネージャーや人事部に報告したという。
「店長は左遷、社員も総入れ替えしたようで既婚者パートさん達も居づらくなったのかみんな辞めたみたいです」
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現在、その店は知っている従業員が誰もいない状態で営業しているということだ。
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