インタビューに答える「フューチャー・インベストメント・イニシアチブ(FII)」の運営団体で執行委員会会長を務めるリチャード・アティアス氏=11月30日、東京都港区 サウジアラビアの国際投資会議フューチャー・インベストメント・イニシアチブ(FII)の運営団体で執行委員会会長兼最高経営責任者(CEO)代行を務めるリチャード・アティアス氏が1日までに時事通信の取材に応じた。日本の国際社会での存在感が低下しているとの見方を示した上で、「影響力を取り戻さなければならない」と述べ、発信強化を訴えた。
アティアス氏はFII開催の目的について「日本やアジアへの理解を深めることや、日本と世界のビジネスをつなぐことだ」と説明。これまでリヤドなどで開催したFIIには日本企業の出席が少なく、今回の東京開催を決めたという。
日本のハイテク企業は高い技術力で「世界を席巻してきた。若者はもっと自分の国に誇りを持つべきだ」と強調。「日本は西側世界にない価値や伝統を持っている」とも語り、より積極的な国際社会との関わりや日本企業の海外進出を訴えた。