
2026年5月をもって活動を終了する嵐。11月22日、多くのファンが待ちわびていた、ラストコンサートツアーの日程と会場が発表された。
「ツアータイトルは『We are ARASHI』。2026年3月13日の北海道の札幌にある大和ハウス プレミストドームを皮切りに、5月31日の東京ドームまで全15公演が開催されます」(スポーツ紙記者、以下同)
およそ70万人を動員するとみられるが、
「チケットの抽選は相当な倍率になるのではないでしょうか。申し込みは2025年6月2日以前からファンクラブに入会している会員に限られていますが、現在まで延べ300万人を超える会員を抱えているといわれています。このうち、退会せずに活動休止中も待ち続けたファンが何割程度いるのかわかりませんが、貴重なコンサートに行けないのではないかと不安がる声が聞こえてきます。生配信の準備も進められているそうですが、やはり直接、目に焼きつけたいでしょうから……」
“嵐の聖地”ともいえる会場が含まれていないことも、大きな話題を呼んだ。
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《国立追加されませんか?》
「2008年から6年連続でコンサートを行い、改修工事を終えた2019年にはオープニングイベントに出演、コロナ禍の2020年には無観客配信ライブを開催した国立競技場です。これまでに、メンバーたちも折に触れて“国立に立ちたい”と口にしていましたし、ファンにとってもたくさんの思い出がある大切な場所でしょう」
実際、SNSでは、《国立追加されませんか?》《嵐は国立なく終わっていいのだろうか》《嵐で国立行くのが夢だった…》といった声も散見される。
「国立競技場も会場の候補に挙がっていたといいます。しかし、さまざまな事情やメンバーの意向が重なり、全国5大ドームでの開催になったそうです。嵐の5人は、実はドーム公演への思い入れも強いのだとか」(芸能プロ関係者)
20年以上、嵐を取材しているメディア研究家の衣輪晋一さんは、ドーム公演について、
「嵐は“くすぶっていた時期”がとても長くありましたが、ファンが増えたことによってドーム公演を頻繁にできるようになりました。そのときの喜びはとても大きかったはずです。そういった意味で、ドームに思い入れがあるのではないでしょうか」
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と話す。とはいえ、これほどファンに切望されながらも“最後の国立”がないのはどうしてか。
国立ライブを避けたのは松潤か
「ファンのことを考えた、現実的な側面が大きいのだと思います」
と、衣輪さんは推察する。
「まず、国立競技場は屋根がないため、天候の影響をどうしても受けてしまいます。そのため、音響や照明、舞台装置などの演出面で、完璧なものを見せられない可能性が出てきます。そのあたりは松本潤さんが担っていますが、防ぎようのない要因で、理想どおりの演出が見せられないという事態は避けたいのではないでしょうか。安全面なども含めて、ファンに嫌な思いをさせたくないのだと思います」(衣輪さん、以下同)
ツアーとして全国を回るため、
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「国立競技場での公演があると、そのコンサートの“プレミア感”がどうしても出てしまうと思います。そういった部分で、ファンの間で差がついてしまわないように配慮したのかもしれません。ファンへの感謝として有終の美を飾れるように“あえて”国立競技場は選ばなかったのではないでしょうか」
“最後の日”が刻一刻と迫る中、コンサート以外にもファンへの“恩返し”プランが進行しているという。
「まず1つは、新曲の制作です。最後のコンサートツアーでも披露するべく、準備が進められています」(前出・芸能プロ関係者、以下同)
ネット上では、二宮和也と親交の深いMrs. GREEN APPLEの大森元貴に制作に携わってほしいといった期待の声もあるが、
「作詞・作曲はそういった“大物アーティスト”にはならない見込みです。新曲を作る趣旨はファンへの“ありがとう”を伝えること。そのため、メンバーのみならず、ファンのみなさんにとっても思い入れのあるような人が制作すると聞いています」
5人による「特別なCM」企画
また、コンサートに行くことのできないファンにも届くコンテンツも用意されているという。
「特別なCMの放送が計画されているそうです」(広告代理店関係者、以下同)
いったいどんなものか。
「新たに撮影されるのか、過去の映像を編集したものになるのか、詳細はまだ決まっていません。ただ、2020年の活動休止の際に一夜限りで放送されたCMのようなものになると思います」
そのCMが放送されたのは、2020年12月26日。2010年から放送されていた『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)の最終回でのこと。
「当時、嵐と13社の企業による『HELLO NEW DREAM. PROJECT』が行われていました。嵐のデビュー曲『A・RA・SHI』の歌詞に“夢だけ持ったっていいでしょ?”というフレーズがあることから、人々の夢を応援するというものです」(前出・スポーツ紙記者、以下同)
このプロジェクトに賛同した企業が合同で出資して、
「嵐が出演した各社のCM映像のダイジェストが流れて《嵐のみんな、ありがとう》で締めくくる特別CMが、1回だけ放送されました」
活動終了に際して同様のCMが作られるとのことだが、
難航するCM放送のタイミング
「当時のプロジェクトはすでに終了しているため、まだ賛同する企業は明確に決まってはいませんが、今回も複数社による合同CMになる見込みです。一方、当時と大きく違うのは、今の嵐には5人での冠番組がないということです」(前出・広告代理店関係者、以下同)
芸能活動自体を休止していた大野智以外は、嵐の活動休止以降も個人として第一線で活躍しており、
「二宮さんと櫻井翔さんと相葉雅紀さんは、それぞれ冠番組があります。しかし、前回と同じく一夜限りの放送になるのであれば、誰か1人の番組で流すのは違うのでは、という声もあがっています。そのため、放送する番組やタイミングは、かなり慎重に検討されているようです」
残り約半年。最後まで嵐から目が離せない!
衣輪晋一 メディア研究家。雑誌『TVガイド』やニュースサイト『ORICON NEWS』など多くのメディアで執筆するほか、制作会社でのドラマ企画アドバイザーなど幅広く活動中
