
このところトランプ政権がメディアに対する攻撃を一段と強めています。最近は、主に女性記者を侮辱するかのような発言が続いています。
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「静かに、子ブタ」トランプ大統領が記者に放った言葉トランプ大統領
「あなたはバカか?バカなのか?」
「(Q.やましいことがないなら、なぜ…)静かに、静かに、子ブタ」
SNSでも、「落ち目のニューヨーク・タイムズ」「国民の敵」「私の悪いことしか書かない、内面も外見も醜い三流記者」などと投稿。
メディアを名指しすることもしばしばです。
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トランプ大統領
「あなたはひどい。ひどい記者だ。ABCテレビは放送免許を取り消されるべきだ。あなた方のニュースは全くの嘘で、間違っているからだ」
先週末には、ホワイトハウスのホームページに名指しでメディア批判を展開するサイトを立ち上げました。
新たに立ち上げられたウェブページには、「虚偽や偏向が露呈」「今週の問題メディア」。そして「問題報道の恥の殿堂」など、複数の項目が設けられています。
トランプ政権に批判的な報道機関や記者を名指しし、政権を批判した報道内容を列挙していて、「左翼の狂気」「文脈の誤った読み替え」などと分類して非難しています。
アメリカのNPO「報道の自由財団」は、「トランプ大統領は、自身の嘘をそのまま流さない記者を問題視しているだけだ」とコメントしています。
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井上貴博キャスター:
これまでも分断・対立を煽ることで支持を高めるというのは、これまでもやってきたことではありますね。
出水麻衣キャスター:
新たに立ち上げられたウェブページには、「賛同する人はアドレスを入れてください」とありました。(トランプ氏を)支持する人たちに情報を送りやすくする仕掛けもできているようです。
アメリカ政治に詳しい上智大学の前嶋和弘教授は、「乱暴な方法に見えるが、トランプ支持者は『嘘メディアを暴いた』と拍手をしているのではないか」と分析しています。
世論調査(ギャラップ:11月3日〜25日調査)では、トランプ政権の支持率は36%(不支持:60%)となっていて、2期目で最低の支持率だということです。
前嶋教授によると、「トランプ大統領は焦っておらず、支持率は低いとは思っていない」ということです。
井上キャスター:
政党別支持率を見ると、「民主党」は3%と低い一方で、「共和党」は84%となっています。(※ギャラップ)
前嶋教授は「トランプ大統領にとってメディアは敵。こうしたパフォーマンスを喜ぶ“支持者固め”の効果を狙っている」としています。
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さらに、「トランプ大統領に批判的なメディアのみならず、政権に近いとされるFOXニュースですら攻撃対象になる可能性がある」といい、「今後も一層メディア批判を強めていくのではないか」とみています。
