2025年F1第23戦カタールGP エステバン・オコン(ハース) 2025年F1第23戦カタールGPの決勝レースが行われ、ハースのエステバン・オコンは15位、オリバー・ベアマンはリタイアでレースを終えた。
16番手からミディアムタイヤでスタートしたオコンは、スタート時に、シグナルが変わる前にわずかにタイヤが動いていたことでジャンプスタートが認められ、5秒のタイムペナルティを科された。8周目にピットストップを行いペナルティを消化しようとしたオコンだったが、この時タイムペナルティを正しく消化しなかったという裁定が下されたため、オコンは9周目に再度ピットストップを行った。2セット目の新品ミディアムを履いたオコンは、最後尾から追い上げ、25周後の34周目にユーズドのハードタイヤに履き替えて、15位で完走した。
一方ベアマンは、ミディアムタイヤで13番手からスタート。リアム・ローソン(レーシングブルズ)を抜いてひとつ順位を上げたベアマンは、セーフティカー(SC)導入の7周目にピットに入り、新品のミディアムに交換した。9周目に10番手に上がると、ポジションをキープし、順当に32周目に2回目のピットストップを行った。
しかしこの時、ベアマンは左のリヤタイヤがきちんと装着される前に動き出してしまった。タイヤを装着し直したことで大幅なタイムロスを喫したベアマンは、18番手まで順位を落とすことに。さらにこのピットストップが、安全ではない状態でマシンをリリースしたとみなされ、ベアマンは10秒のストップ&ゴーペナルティを科された。41周目にペナルティを消化したベアマンは、その後リタイアとなった。
ハースが無得点でカタールGPを終えた一方で、アストンマーティンは8ポイントを獲得したため、コンストラクターズ選手権では再びアストンマーティンが7位となり、ハースは8位となっている。
■エステバン・オコン(マネーグラム・ハースF1チーム)決勝=15位(56周/57周)16番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム→ハード
「このペナルティについては言葉が見つからない。どこからこんなペナルティが出てきたのかわからない。僕は100回以上の出走を経験していて、常に同じ手順を実行してきた。このせいでレース全体が台無しになり、ダブルペナルティを受けなければならなかった。それに間違ったタイヤを履いていたせいで、レースは終わったようなものだった。次のレースは重要なものになるだろう。昨年、チームはかなりペースがよかったので、どうなるか見ていこう」
■オリバー・ベアマン(マネーグラム・ハースF1チーム)決勝=DNF(41周/57周)13番グリッド/タイヤ:ミディアム→ミディアム→ハード
「残念だ。いい結果が期待されていて、目の前のインシデントで幸運に恵まれたのに。それでも僕たちにはそこにいられるだけのペースがあり、トップ10圏内で戦っていた。今はライバルに負けて、ポイントをいくつか失ってしまったのが残念だが、あと1レース残っているので、ベストを尽くして取り戻すつもりだ」
「ポジティブな面を見なければならない。マシンのドライビングは難しかったものの、ポイントを獲得できるポジションにいることに気付いた。リセットしてシーズンを最高の形で終えることを楽しみにしている」
[オートスポーツweb 2025年12月02日]