日本チームも出場する2025-26アジアン・ル・マン開幕戦のエントリーリストが公開。48台が集う

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2025年12月02日 12:50  AUTOSPORT web

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2024-2025アジアン・ル・マン・シリーズ第1大会セパン4時間レース・スタート
 マレーシアのペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで12月12日〜14日に開催される『セパン4時間レース』をもって2025/2026年シーズンのAsLMSアジアン・ル・マン・シリーズが開幕する。この開幕ラウンドのエントリーリストが11月25日付で公開され、48台が名を連ねた。

 発表されたエントリーリストには、9月に発表されたフルシーズン・エントリーリストと同様に、LMP2の16台、LMP3の10台、そしてGTの22台が掲載されており、昨年のセパンラウンドのグリッドよりも6台増加することとなった。

 13日(土)と14日(日)に開催されるそれぞれ4時間レースにおいて、トップカテゴリーとなるLMP2クラスのほとんどのラインアップは、各チームによってすでに発表されていたが、今回のリストではいくつかの注目すべき空白が埋められている。

 DKRエンジニアリングは、マティアス・ベッシェとオーストラリアの新星グリフィン・ピーブルズを、アレクサンダー・マットシュルとともに3号車のオレカ07ギブソンのドライバーとして起用した。ピーブルズは昨シーズン、ブレットン・レーシングのLMP3で中東の2戦に出場した経歴を持つドライバーだ。

 一方、プロトン・コンペティションは、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズで優勝経験のあるロレンツォ・フルクサと契約。彼は、ホルスト・フェルバーマイヤー・ジュニア、ホルスト・フェリックス・フェルバーマイヤーとともに88号車オレカ07ギブソンをシェアする。

 プロトンの姉妹車22号車についてはLMP2クラスで唯一、未決定のドライバーがおり、ヨナス・リードとフェリペ・フェルナンデス・レーザーの隣に1席が空いている状況だ。

 LMP3に目を移すと、チーム・ヴィラージュがセパンではふたり体制を選択し、そのうちのひとりにインド映画界のアイコンであるアジット・クマールを起用している。1号車リジェJS P325・トヨタをシェアするチームメイトは、元F1ドライバーのナレイン・カーティケヤンだ。

 2024/2025シーズンにRLR Mスポーツからシリーズに参戦しクラス2位となったニック・アドコックは、ルーカス・フェキュリー、ルチアーノ・モラノとともにフォレスティエ・レーシング・バイ・VPSの29号車リジェのステアリングを握る。

 23イベント・レーシングは、前シーズンに2度のレース優勝を果たしたマッテオ・クインタレッリを擁する2台体制を敷いた。クインタレッリは、アイザック・バラシに加え、ふたたびペアを組むかたちとなるルイ・スターンとともに23号車リジェを駆る。

 FIA F3から転向したカラム・ヴォワシンは、ハイクラス・レーシングの94号車リジェを、同胞のティム・ホエールおよびフィリップ・リンドバーグとシェアする予定となっている。

 ブレットン・レーシングの26号車リジェには、プロトンオーナーであるクリスチャンの次男、レニー・リードと、ロレンツォの弟ルーカス・フルクサが名を連ねた。

 ミシュラン・ル・マン・カップLMP3王者のヒューゴ・シュワルツェは、ファビアン・ミシェル、ピエール-アレクサンドル・プロボストとともに、クラス唯一の車種となるデュケインD09・トヨタをドライブする。


■豪華ワークスドライバーが参戦するGTクラス

 GTクラスではUNXレーシング・バイ・チームWRTにBMWワークスドライバーでもあるアウグスト・ファーフスが加入。ポルシェ・モータースポーツ・アジア・太平洋選抜ドライバーからポルシェ・ドライバーに昇格したドリアン・ボコラッチがファントム・グローバル・レーシングのエントリーに名を連ねただけでなく、ラウリン・ハインリッヒがオリジン・モータースポーツのポルシェ911 GT3 Rをドライブする。

 さらにフェラーリのワークスドライバーであるダヴィデ・リゴンとアレッサンドロ・ピエール・グイディがそれぞれAFコルセの51号車と54号車フェラーリ296GT3を駆るという豪華ラインナップだ。AFコルセの21号車にはブロンズドライバーのダレン・レオンが新加入し、サイモン・マンとアレッシオ・ロヴェラも同車に名を連ねている。

  また、WRT BMW M4 GT3エボの2台目となる69号車にはアンソニー・マッキントッシュ、パーカー・トンプソン、ダン・ハーパーが乗り込む。これは2026年のWEC世界耐久選手権参戦に向けたラインナップのプレビューとなる可能性があるとされている。

 リカルド・ペラはチームの新人フランソワ・エリオとリチャード・リーツとともにマンタイ・ポルシェの92号車のシルバードライバーとして確定している。

 ゲットスピード・メルセデスAMG GT3エボのスティーブ・ジャンスの座は、元スーパーGTドライバーで、最近ではGTワールドチャレンジ・アジアにフェラーリ・チームLMコルサから参戦していた脇坂薫一が引き継ぐこととなった。

 さらにセブン×セブン・レーシングのオーナー“バンクシー”と、今年のスーパーGTで同チームに参戦した3人のドライバーのうち藤波清斗とハリー・キングがプロトン・コンペティションの77号車ポルシェで参戦する。

 現時点でユナイテッド・オートスポーツの59号車マクラーレン720S GT3エボと、EBMの89号車アストンマーティン・ヴァンテージGT3エボだけが、ドライバーラインナップが決まり切っていない状況だ。

 59号車にはウェイン・ボイドが唯一のドライバーとして登録されているが、EBMのマシンは、マルコ・ソレンセンとジェイミー・デイとシェアする予定だったアンダーソン・タノトが脱退している。

[オートスポーツweb 2025年12月02日]

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