
今年の秋(9月〜11月)は、西日本ほど残暑が厳しくなりました。また、東日本から西日本の太平洋側で降水量が少なく、特に、関東では記録的な少雨となった所がありました。さて、この冬はどうなるのでしょうか?
今年の秋は西日本ほど残暑厳しく

気象庁は1日、秋(9月〜11月)の天候まとめを発表しました。
それによると、日本付近では秋の前半を中心に偏西風が平年より北に偏って流れやすく、暖かい空気に覆われやすかったため、秋の平均気温は全国的にかなり高くなりました。
特に、沖縄・奄美では、期間の前半を中心に太平洋高気圧に覆われやすく、晴れて気温が高い日が多かったため、秋の平均気温平年差は+1.5℃となり、1946年の統計開始以降、秋として1位の高温となりました。
また、地球温暖化等の長期的な気候変動の監視に用いる15地点の観測値による日本の秋の平均気温(*)の基準値からの偏差は+1.37℃で、2024年の+1.97℃、2023年の+1.39℃に次いで、統計を開始した1898年以降の秋として3位の高温となりました。
(*)都市化による影響が比較的小さく、長期間の観測が行われている地点から、地域的に偏りなく分布するように選定した15地点(網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島)の気象台等の観測値を用いた統計。
関東を中心に記録的少雨で空気カラカラ

秋の降水量は、低気圧や前線の影響を受ける時期があった東日本日本海側ではかなり多く、北日本日本海側で多くなりました。一方、低気圧や前線の影響を受けにくかった東日本太平洋側ではかなり少なく、西日本太平洋側で少なくなりました。
9月〜11月の降水量は、群馬県前橋市では168.5ミリで、この期間では過去最少を更新しました(平年比43%)。また、東京都心は327.0ミリで平年(556.0ミリ)の6割に届かず、今世紀に入って最少となりました。
秋の日照時間は、太平洋高気圧に覆われやすかった沖縄・奄美と移動性高気圧に覆われやすかった北日本太平洋側でかなり多く、北・東日本日本海側と西日本太平洋側で多くなりました。
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【3か月予報】今冬は冬らしい寒さ 日本海側の雪は平年並み 太平洋側は空気カラカラ

この冬(12月〜2月)は、北日本の平均気温は平年並みか高いですが、東日本や西日本はほぼ平年並みでしょう。冬らしい寒さの日が多くなりそうです。
日本海側の降雪量は平年並みで大雪に注意が必要です。
太平洋側は晴れる日が多く、空気が乾燥する日が多くなるでしょう。
