インタビューに答えるりそなホールディングス(HD)の南昌宏社長=11月21日、東京都江東区 りそなホールディングス(HD)の南昌宏社長は2日までにインタビューに応じ、生成AI(人工知能)関連スキルを習得するための社員向け育成プログラムを月内に開始すると明らかにした。南氏は「金融にも精通し、高い技術レベルを持った人材を育てたい」と狙いを語った。
グループ本部の各部署から選ばれた社員が2カ月の集中研修を受ける。2026年度までに計150人が参加する予定で、人間による作業をAIが代行する「AIエージェント」を、各受講者がそれぞれの部署で構築することを目指す。南氏は「今の業務プロセス、商品サービスの生み出し方をそっくり変えていく」と強調した。
りそなHDはこのほか、26年度までの3年間で、社内のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に向け100億円を投じる。業務効率化を進め、本部人員の4分の1に当たる約2000人の社員を営業店や企画系の部署に再配置する計画だ。