東京都庁にて「令和7年度 こどもスマイルムーブメント大賞」の表彰式が開催

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2025年12月02日 20:30  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
子供の笑顔があふれる社会、安心して子供を産み育てられる社会の実現を目指している東京都。東京都庁第一本庁舎では12月1日、子供を大切にする取り組みを行う団体を称える「令和7年度 こどもスマイルムーブメント大賞」の表彰式が行われた。


○■表彰された取り組みとは?



東京都では「チルドレンファースト」を掲げ、企業・NPO・学校・区市町村など約2,200団体と連携しながら、官民が一体となった「こどもスマイルムーブメント」を推進している。その取り組みの一環として、子供の笑顔を育む先進的な参画企業・団体を「こどもスマイルムーブメント大賞」として表彰している。今年度は「子供部門」「子育て応援部門」を設け、最優秀賞、優秀賞を決定した。


「子供部門」で最優秀賞に輝いたのは、三井住友フィナンシャルグループの『こどもたちの体験と放課後の居場所施設「アトリエ・バンライ」-ITABASHI- 』。銀行の出張所を改装し、小学生の放課後の居場所を創設するというアイデアで、学びにつながる体験プログラムを提供、また地域のこども食堂として場所を開放した。本年4月の開設から7か月間で延べ約3,000人の利用があり、多くの子供たちの体験機会創出に貢献していることも評価された。


「子供部門」で優秀賞に輝いたのは3団体。biimaの『子供たちの運動体験を社会全体で創る共創型スポーツ支援プロジェクト』は、子供の運動機会の減少と家庭環境による体験格差を解消すべく、子供たちがスポーツを楽しめる環境を創出する取り組み。無料の親子スポーツイベントを住宅展示場などユニークな会場で開催しており、活動規模を年々拡大していることも評価された。


イコールチャンスの『子どもたちが社会とつながる体験型キャリア授業「TERAKOYA Program」』は、専門家による出前授業など、子どもたちが社会とつながり主体的に学ぶ「体験型キャリア授業」を行う教育プログラム。実施エリアを地元中央区から今年度都内6区に拡げるなど、区部全体での実施に向け着実に実績を拡大していることも評価された。


日本金融教育支援機構の『学生がともに学びを深める金融教育動画コンテスト「FES コンテスト」』は、中高生が小学生向けのショート動画で金融を教え競い、大学生が運営する学びの取り組み。都内のみならず全国においても、コンテスト応募数、事前ワークショップ開催数が大幅に増加していることも評価された。

「子育て応援部門」で最優秀賞に輝いたのは、スパイスファクトリーの『産前に取得可能な特別休暇を付与「プレママ・パパ制度」』。妊娠中の体調不良や健診などを目的に、女性は産前休業前まで、男性はパートナーの出産前まで利用できる最大20日間の特別有給休暇制度となっている。制度導入が後押しとなり、男性育業取得率は100%に上昇しており、育児休業取得・制度活用を支援する社内文化醸成にも注力していると評価された。


「子育て応援部門」で優秀賞に輝いたのは、おりおりの『子育ても体験もシェアする旅 「OLITABI(おりたび)」』。子育て中の複数の家族が支え合いながら共に旅行することで、育児と特別な体験をシェアできる旅行プランを提供するというもの。自然体験や、他の家族との交流により、非認知能力の向上が期待できるなど、子供たちの成長を促進している点も評価された。


小池知事は、子供部門の受賞企業・団体に向けて「いずれも子供に豊かな体験を提供する意義深い取り組みでした」と称賛。また、子育て応援部門の受賞企業・団体には「子育てをサポートする先進的な良い取り組みがたくさんありました」と高く評価する。



こどもスマイルムーブメントがスタートしたのは、いまから4年前のこと。小池知事は「最近のグッドニュースとして、都内では10年ぶりに出生率が伸びました」と笑顔で報告する。そのうえで「お子さんを社会全体で支えていく、という皆さんと官民一体となり、これからも力を合わせて知恵を絞って工夫しながら、楽しくチルドレンファーストの社会を作り上げていきましょう」と呼びかけた。


アンバサダーを務めた伊集院光さんは「ボクたちはコスパの良さ、タイパの良さが喜ばれるような時代に暮らしています。でも大切なのは、やっぱり自分の周りの仲間に胸を張れる仕事ができているかどうか、なんじゃないかと思うんです。生き馬の目を抜くような世の中で、自分は本当は何がしたかったのか、見失う人もいるでしょう。そんな中、こどもスマイルムーブメントに参画している企業・団体の皆さんは、子供の笑顔を作りながらも持続可能な活動を成立させており、行く先の未来も明るい。皆さんの取り組みからたくさんのことを学びながら、ボク自身も少しでも力になれるように頑張っていきます」と話す。


アンバサダーの谷真海さんは、子育てに苦労した過去を振り返りつつ、おりおりの「OLITABI」について「子連れの旅行は本当に大変で、不安も大きいものですが、そんな家族旅行を支えてくださる斬新なアイデアで素敵だなぁと思いました」と話す。下の子はまだ3歳とのことだが「東京都の支援も格段に広がっているのを感じ、心強く思っています。今後、子育て支援の取り組みがさらに拡充し、こどもスマイルムーブメントの活動が広がっていくことを願っております」とした。


近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。 この著者の記事一覧はこちら(近藤謙太郎)

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