
米俳優ジョニー・デップ(62)が2日、都内で、監督した映画「モディリアーニ!」(26年1月16日公開)のジャパン・プレミアに登壇した。
1916年、戦火のフランス・パリを舞台に、イタリア人芸術家モディリアニの人生を変えた激動の72時間を描く。デップが登場すると、客席から「ジョニー!」の黄色い声が飛んだ。
約30年ぶりの監督復帰作で、長年の友人アル・パチーノ(85)の声掛けで実現した。97年の映画フェイク(97年)で共演して以来、進行を深めてきた。「アル・パチーノから謎の電話がかかってきて『やあ、ジョニー。監督やったほうがいいよ、このモディリアニのやつ』と言われた。なんてぶっ飛んだことを言うんだと思ったが、彼はもともとぶっ飛んだ人だ」と振り返った。
久々の監督作は「大きなチャレンジだ」と考えて引き受けたという。「自分が出なくていいのも魅力だった」とも付け加えた。「演者には、演じるのではなく、そのキャラクターになりきって自由に表現してくれと。彼らがいろいろな選択肢を与えてくれるのを見て、徐々に映画が形になっていった」と話した。
イベント後半には、共通の知人がいるという赤西仁(41)がゲストで登場。デップに花束を手渡した。赤西が「僕は本当にお祝いしに来ただけ。この後、お食事に行く予定なんです。今日、暇だったんで」と明かすと、デップは花束を指さして「これがディナーだ。おいしいらしい」とおどけてみせた。
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デップは今作を「本当に全てが詰まっている作品」という。「モディリアニはハングリー精神が旺盛で、情熱的で、売れなくてもあきらめない自分らしさを貫いて画家の人生を全うした。彼の人生を垣間見ることができてうれしかったし、皆さまに見ていただけることを非常にうれしく思います」と話した。
今回が約8年半ぶりの来日となったが「長すぎた。今度はもっと早く、また日本に戻ってきたい。ひょっとしたら3カ月後かもしれない」と、日本のファンとの再会も約束していた。
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