
かつて、陸上のジュニア世代をリードしてきた2人が、トップアスリートとなって再び共演した。
陸上男子短距離のサニブラウン・ハキーム(26=東レ)とラグビー女子の大竹風美子(26=東京山九フェニックス)は中学、高校時代の同い年の陸上仲間。2日に東京都内で行われたピックルボールのイベントで陸上に打ち込んできた青春時代の思い出を語り合うシーンがあった。
「(中学の)短距離の時は(サニブラウンと)一緒に東京都大会で優勝したりして、一緒に表彰台に並んだりしたよね」と大竹が話しかけると、サニブラウンも「中学の時から知っていて、めちゃくちゃ久しぶり」と笑った。
ナイジェリア人の父と日本人の母を持つ大竹は、中学時代に始めた陸上では、サニブラウンと同じ100、200メートルで東京王者に輝いた。高校3年時にはインターハイの7種競技で6位入賞の実績を持つ。いずれ、日本短距離界をけん引することになるサニブラウンとは中学時代から地元・東京都をけん引してきた。
同年冬から身体能力の高さと驚異的なスピードを買われてラグビー選手に転向。2022年杭州アジア大会では7人制代表として銅メダルにも貢献した。
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「転向するってなった時は勇気が必要だったけど、陸上は本当にやり切ったという気持ちと、『海外に挑戦したい、世界を見てみたい自分の知らない世界を見てみたい』という気持ちが強くあったので、あの時、大きな決断に勇気を持ってしてよかった」と大竹は振り返る。
旧友の競技転向を友人から聞いたというサニブラウンも「結構、後々になってから知りました」とトップ選手へと成長したことには驚いたという。
現在はともに同じマネジメント会社「UDN SPORTS」のメンバーとして活動することにもなり、大竹とは不思議な縁を感じていたサニブラウン。陸上一筋でやってきたが、陸上競技で高め合ってきた友の存在に刺激を受けたのか。「ちょっと(陸上を)引退したらピックルボールコートに入るかもしれないですけど」と“競技転向”にも興味を示していた。
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