【阪神】掛布雅之氏、殿堂入り祝い駆けつけた藤川球児監督の前で「来年勝てば阪神の黄金期」

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2025年12月03日 05:02  日刊スポーツ

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掛布氏野球殿堂入りを祝う会で花束を手に記念撮影する掛布氏。左は藤川監督、右は村上(撮影・上山淳一)

阪神タイガースOB会長、掛布雅之氏(70)の野球殿堂入りを祝う会が2日、大阪市北区のザ・リッツ・カールトン大阪で行われた。阪神藤川球児監督(45)や川藤幸三前OB会長(76)、岡田彰布オーナー付顧問(68)ら約400人が出席。阪神一筋のプロ野球人生で3度の本塁打王、1度の打点王に輝き「ミスター・タイガース」とファンに愛された希代の強打者は、虎の黄金時代の到来を確信した。


   ◇   ◇   ◇


時代を築いたレジェンドが、黄金時代の到来に胸を震わせていた。掛布氏の殿堂入りを祝う会場。大山が見えた。エース村上、守護神・岩崎もいた。リーグ制覇を成し遂げ、たくましさを増した後輩の姿に期待はふくらむ。


掛布氏 今やってる選手ってのは、僕らの時代よりも数段レベルの高い野球をやっていると思いますので、その中で多分彼らは我々にはできなかった時代を作る。連覇に挑むわけですから。来年勝てば、阪神の黄金期って言われるんじゃないですか。


黄金時代を構築するためには佐藤輝という中心選手のポジション変更もアリと説く。


掛布氏 佐藤が阪神に残るんであれば、もうずっとサードを守ってもらいたいし、何年か先にメジャーという考えがあるんであれば、その黄金時代を作るためにね、佐藤という中心選手が動くこともあっていいのかなという。


11月30日のトークイベントで、掛布氏は「自分が監督なら」の想定で26年開幕オーダーを「3番・三塁 立石」で組んだ。「4番・右翼 佐藤輝」を可能にするのは、ドラフト1位・立石正広内野手(22=創価大)がいればこそ。何より、大山という要石がいる。


掛布氏 負の部分を背負える選手は大山しかいない。田淵さんがそうだったように、僕が中心になった時は僕がそうだったかもしれませんし。大山の存在ってのは、連覇時代を作るためには絶対いなきゃならないカードだと思います。


85年日本一をけん引した主砲は「今が1番強い時期なんじゃないのかな」ときっぱり。黄金時代を作るのは今、と断言する。球春に向け、他球団も戦力を整備する。それでも、今の陣容は「最強」と言える。球団初の連覇へ、ミスタータイガースの力強い声が高級ホテルに響き渡った。【堀まどか】

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