
誰だって、まともなトイレもないような職場で働きたくはない。しかし中には、従業員への配慮が全く感じられない劣悪な環境もあるようだ。
広島県の40代女性(エンジニア)は、以前働いていた職場のトイレ事情について衝撃的な体験を明かした。なんとその会社のトイレは「仮設トイレ」だったという。
「手洗いはなく、外に井戸水を引いた水道があった。外にあるので、雨の日は傘をさしていかなければならなかった」
工事現場など一時的な環境ならまだしも、常設の職場がこれでは気が滅入ってしまう。(文:篠原みつき)
自腹でペーパーを購入し「もらいに行く回数を減らしてた」
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設備面だけでなく、運用面でも女性たちを悩ませる問題があった。トイレットペーパーの補充が自由にできなかったのだ。
「わざわざ事務所までもらいに行かなくてはならず、もらいに行くたびに、もうなくなったの?と社長夫人にイヤミを言われるので、女子社員とパートでお金を出し合い購入して、もらいに行く回数を減らしてた」
生理現象に対してイヤミを言われるストレスは計り知れない。従業員が自腹を切ってまで回避しようとしたのも無理ないが、理不尽と言うほかない。
「休んでいてもトイレの音が聞こえています」
東京都の40代女性(歯科助手)も、以前勤めていた歯科医院の設備に不満を抱いていた。
「医局のすぐ目の前がトイレでした。医局で休んでいても音が聞こえています。昔の建物でもあったため狭かったです」
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休憩中にトイレの音が聞こえてくる環境では、心身ともに休まらない。さらに、女性スタッフにとっては切実な問題もあった。
「着替える部屋はなくレントゲン室で着替えていました」
更衣室もなく、医療機器のある部屋で着替えを強いられる。職場環境。女性は、
「これでは若い子が入ってきても理由はわからずすぐ辞めていく子が多いです」
と、定着率の悪さと環境の不備を関連付けていた。仕事内容以前に、基本的な設備が整っていない職場からは、人が離れていってしまうのが現実のようだ。
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