2025年のFIA F2チャンピオンに輝いたレオナルド・フォルナローリ(インビクタ・レーシング) 12月2日(火)、マクラーレン・レーシングは、2025年のFIA F2のチャンピオンであるレオナルド・フォルナローリ、同じくF2を戦うリチャード・フェルシュフォー、そして今年のFIAヨーロッパ・カート選手権のチャンピオンであるクリスチャン・コストヤの3人が、同チームのドライバー育成プログラムに加入したことを発表した。
イタリア出身で現在20歳のフォルナローリは、インビクタ・レーシングから今年のF2に参戦している。現在までに優勝が4回、表彰台が5回という成績を記録し、最終戦アブダビを前にチャンピオンに輝いた。フォルナローリは2024年にFIA F3でもタイトルを獲得しており、参戦1年でFIA F3とFIA F2のタイトルを獲得したのは、現在マクラーレンF1でタイトルを争うオスカー・ピアストリ、マクラーレンの育成ドライバーだったガブリエル・ボルトレート(現在はキック・ザウバーに所属)に続き3人目だ。
マクラーレンの発表によると、フォルナローリはドライバー育成プログラムの一環として、チームのテストや開発の役割を担うということだ。フォルナローリは次のようにコメントを発表している。
「コース上でまた成功を収めた年に、マクラーレンのドライバー育成プログラムに加入することを本当に誇りに思っている。FIA F3とFIA F2の両方のタイトルを獲得したことは、僕の旅路において重要な一歩だった。最高峰のレースで戦うという究極の目標に向かうため、このプログラムを通じてさらなる成長を遂げようという意欲を持っている」
「この機会を与えてくれたマクラーレンと、これまでキャリアを通じて僕をサポートしてくれた人全員に心から感謝している。活動を開始し、他のメンバーと協力するのが待ち遠しい」
フォルナローリと同様にF2に参戦しているフェルシュフォーは、オランダ出身で現在24歳だ。2019年にはマカオGPで勝利しており、F2には2021年から参戦し今年で5年目のシーズンを迎えている。今年はこれまでに4勝を挙げており、現在選手権3位につけている。
フェルシュフォーは次のように述べた。
「マクラーレン・ドライバー育成プログラムの一員になれたことを嬉しく思っている。特別な瞬間であり、このプログラムのなかで成長を続けられるよう支援してくれたマクラーレンに感謝している。今後の数カ月間、チームと共に全力で取り組むことを楽しみにしている」
コストヤはスペイン出身の15歳で、FIAヨーロッパ・カート選手権を含む複数の選手権タイトルを携えてマクラーレンの一員となる。2026年はシングルシーターのレースでの第一歩として、1月16日〜18日にヤス・マリーナ・サーキットで開催されるF4中東選手権でシングルシーターデビューを果たす予定だ。コストヤは「マクラーレン・ドライバー育成プログラムに加わることを本当に嬉しく思う。チームのサポートを得て、優れたドライバーを育成することで知られる環境にいるのは素晴らしいことだ。この素晴らしい機会を与えてくれたマクラーレンに感謝している」とコメントした。
マクラーレンの育成プログラムには、NTTインディカー・シリーズに参戦するパト・オワードをはじめ、今年のフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権(FRECA)で2位につけたマッテオ・デ・パロや、ミカ・ハッキネンの娘エラを含む3人の女性ドライバーなどすでに6人が所属しており、今回のフォルナローリらの加入で合計9人となる。
[オートスポーツweb 2025年12月03日]