
部下の成長支援やモチベーション向上、さらには不安や不満の解消を目的に導入が進む「1on1ミーティング」。その取り組みは本当に効果を上げているのだろうか。装着型センサーなどを手掛けるMENTAGRAPH(東京都中央区)が調査を実施した。
その1on1、無駄になっていないか? 700人の調査から見えてきた
●その「1on1」は無駄かも?
1on1について、「毎回似たような内容の繰り返しになっている」と回答した人は51.9%。また、42.8%が「表面的な会話にとどまり、本質的な議論に発展しない」とし、マンネリ化や形骸化してしまっている実態が明らかになった。
上司と部下間で1on1を実施している人は、41.3%に上った。また、1on1は「必要だと思う」とした人は75.1%を占め、上司も部下も必要性を実感していることが分かった。
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1on1の実施でモチベーションが「上がった」とした非管理職は32.0%にとどまった。内訳は「大いに上がった」が0.9%、「上がった」が7.3%、「やや上がった」が23.8%。また、1on1に「満足している」という回答は36.5%と4割に満たない結果となった。
一方で、1on1に手応えを感じている管理職は約半数に上った。内訳は「十分な手応えを感じている」が5.7%、「ある程度手応えを感じている」が43.7%。上司の手応えと部下の満足感にギャップが見られた。
同社は「社会的な期待や建前のもと、上司が『1on1を実施している』という行為自体に満足しやすく、本質的な部下の満足につながっていない可能性が示唆される」とコメントしている。
調査は6月27日〜7月3日に実施。20〜50代のビジネスパーソン724人(管理職300人・非管理職424人)から回答を得た。
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