
全国で呼び名が分かれる“中に具材を入れて焼いた円形の厚焼き和菓子”について、株式会社ニチレイフーズが47都道府県別に最も多く使われている呼称の調査を実施。その分布をまとめた「今川焼の勢力図マップ」を11月28日に発表しました。
1万4057人を対象に実施された調査では、全国最多となったのは「今川焼」で、19エリアを制覇。回答者全体の約6割にあたる8508人がこの呼び名を選び、関東や北陸地方などで強い支持が確認されました。
一方で、次点の「大判焼き」は15エリアに分布し、中国・四国地方で勢力を伸ばしました。「回転焼き」は九州地方で沖縄を除きほぼ全県を制し、地域ごとの違いがより鮮明になっている。
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さらに、山形県で用いられる「あじまん」や、兵庫県に根付く固有ブランド名など、ごく限られた地域のみで使われる呼び方も見られ、全国的に多様な名称が共存していることも浮き彫りに。
近畿地方では主要呼称が拮抗し、「今川焼」「回転焼き」「大判焼き」に加え地元ブランド名も入り混じる“食文化の交差点”の様相を呈しています。
調査を行ったニチレイフーズでは、全国で最も多かった「今川焼」が同社の長年の主力商品でもあることから、「大変励みになる結果です」とコメント。
併せて実施した「ニチレイの冷凍の今川焼」に関する調査では、冷凍今川焼の食べ方について、「電子レンジで温めて食べる」が最も多く59.4%を占めた一方、「電子レンジで温めた後にオーブントースターで仕上げる」という“こだわり派”の人も26.8%と4人に1人いることが分かりました。焼き立てに近い食感を求めるニーズが背景にあるとみられます。さらに少数派ながら、バターやアイスクリームをのせるなど独自のアレンジを楽しむ声も寄せられたとのこと。
ニチレイフーズは、今回の調査によって地域ごとの呼び名の違いが可視化されたことについて、「日々の食卓の中で自然と受け継がれてきた地域性そのものであり、長く日本人に親しまれてきた和菓子ならではの魅力」とコメントしています。
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