48歳の“先生”と結婚した30歳女性が「1年も経たずに離婚された」まさかの理由。“言ってはいけない一言”があった

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2025年12月03日 15:50  女子SPA!

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あなたはパートナーとの歳の差が気になったことはありますか? 歳の差婚には、いろいろなメリットもあれば、デメリットもあるようです。

今回はそんな経験をした女性のエピソードをご紹介しましょう。

◆18歳年上の絵画の先生に惹かれて

山口春菜さん(仮名・30歳)は、俊太郎さん(仮名・48歳)と歳の差婚をしました。

「俊太郎は、私が通い始めた絵画教室の先生だったんです。もちろん最初は普通に先生としてしか見ていなかったですけどね」

ですがある日、俊太郎さんが銀座のギャラリーで個展をやるというので見に行ってみると、その作品の数と力強い作風に心を鷲掴みにされてしまったんだそう。

「正直言って、俊太郎がどんな絵を描いているかも知らないまま教室に通っていたので、ゼロからたくさんの作品を生み出せるパワーみたいなものに圧倒されてしまったんですよ」

その日は元美大講師だった俊太郎さんのもとに続々と教え子がお花やお菓子を持って訪れて、親しげに話している姿も印象的でした。

「本当はすぐ帰るつもりだったんですが、俊太郎や教え子の皆さんとお話ししていたら楽しくなってしまって。そのまま打ち上げに誘われて、みんなで居酒屋に行ったんです」

◆悩みを打ち明けた勢いで告白

そして飲み会がお開きになった後、帰る方向が同じだった春菜さんと俊太郎さんは一緒の電車に乗りました。

「そのときに初めてお互いの話をしたのですが、お酒のせいもあり、つい私が『この歳でまだ1回も恋愛をしたことがない』というコンプレックスまでもぶちまけてしまったんですよね」

すると俊太郎さんは「こんなに素敵な女性なのに信じられない。でも決して焦らなくて大丈夫。この人だとピンとくる男性にきっと巡り会えるから」と優しく慰めてくれたそう。

「その包容力にポーッとしてしまった私は、俊太郎に独身かどうかと彼女の有無を確かめると『先生にピンときてしまったのですが、どうしたら……』といきなり告白めいたことを言ってしまったんですよ」

◆交際半年で結婚したけど「まるで介護している気分」

そんな春菜さんを俊太郎さんは受け止めてくれ、半年の交際期間を経て2人はゴールインしました。

「こんな才能も人望もあるイケおじと結婚できるなんて! と最高の気分でした。ちょっと前まで恋愛未経験だった私が、独身の同級生に羨ましがられたりして……モテなくて冴えなかった学生時代のリベンジをできたような気持ちになりましたね」

ですがそんなある日、俊太郎さんに「先月ぐらいから五十肩が酷くなって辛いから、悪いけど白髪染めを手伝ってくれない?」と頼まれてしまったそうで……。

「一緒に暮らし始めたら、イケおじだと思っていた俊太郎もただのおじさんだなと思うことが増えていったんですよね。白髪染めを手伝っているときは、まるで介護している気分でした」

◆老眼をからかったら傷つけてしまい……

そしてスマホの文字が老眼でぼやけてしまうのか、目からかなり離して見ていた俊太郎さん。春菜さんが何の気なしに「おやおやおじいちゃん大丈夫? もうすぐ白髪染め終わりますからね〜」と言ったら、思いのほか傷つけてしまったんだそう。

「今までは仕事モードの才能溢れる頼もしい俊太郎と接することが多かったので、ついからかうような発言をしてしまったんですよね。俊太郎はしょんぼりしてしまい、アトリエにこもるようになってしまったんです」

春菜さんは「とにかく機嫌を直してくれるのを待つしかない」と思い、基本的に俊太郎さんを放っておきました。

◆俊太郎さんの本当の気持ち

「そしたらある日、急に離婚を切り出されてしまったんですよ! 理由を聞いたら『簡単に言うと、他に好きな人ができてしまったんだ』と言われてしまい、はぁ?って感じでしたね」

話を聞くと、出会ったばかりの頃は、知らないことを熱心に吸収しようとする春菜さんの姿が可愛いと思い、好きになったといいます。若い子からアプローチされたことにも浮かれてしまい、その勢いのまま結婚。しかし一緒に暮らすうちに、若さゆえの経験不足からくるデリカシーのなさや、きちんと謝れない態度に呆れてしまい、怒る気にもなれないほど“感覚が合わない”と気づいてしまったそうです。

そのことで俊太郎さんが悩んでいるとき、話し相手になってくれたのが、春菜さんと同じく俊太郎さんの絵画教室の生徒でシングルマザーの、祥子さん(仮名・45歳)という女性だったのです。

◆「老化への共感は、おばさんなんだから当たり前」

「祥子さんとは私も面識がありましたが、ごく普通の化粧っ気のないサバサバしたおばさんで、よく休憩時間にお菓子をくれていましたね」


俊太郎さんの加齢を小馬鹿にした春菜さんとは違い、祥子さんは優しく寄り添い共感することで、傷ついた俊太郎さんの心を癒してくれたのだとか。

「私は俊太郎より18歳も下なんだから、経験不足なことは最初から分かっていたはずですよね?
俊太郎もバツイチで21歳の息子さんがいるので、同じ年頃のお子さんがいる祥子さんと気が合ったみたいなんですが……。

『だったら最初からおばさんとしか付き合わなければいいじゃん。老化に共感してくれたって感動したみたいだけど、それっておばさんなんだし当たり前なんじゃないの?』と言ったら、俊太郎は黙ったまま静かに首を横に振っていましたね」

◆そして離婚へ

そして俊太郎さんは「結局は僕が悪いんだ。正直、どこかで春菜を下に見ていたところがあって、それを可愛い=好きだと勘違いしてしまった。でもやっぱり僕は尊敬できるパートナーに刺激を受けながらお付き合いをしたいんだと、やっと気づくことができて……だから本当にごめんなさい。もっと気の合う男性が絶対にいるし、迷惑かけた分しっかり慰謝料は払わせてもらうから」と、固い決意を伝えながら謝ってきたそう。

「そこまで言われたら別れるしかないと思い、了承しました。まさか1年ももたないで離婚するなんて……。恋愛も結婚も難しいですね。しかも俊太郎には『もう友達にも、生徒と先生の関係にも戻れない』と言われてしまいショックでした」

「離婚した当初は荒れたりもしましたが、最近ようやく俊太郎の言う通り、経験不足な私が悪かったんだと思えるようになりました。とりあえず今は少しずつ経験を積み重ねていくしかないですよね」と苦笑いをする春菜さんなのでした。
<文・イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop

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  • 離婚された女性も言っては駄目だと思うけど、男性も年齢の割に幼稚かな。離婚理由は兎も角好きになる女性が2度も生徒だと聞くとう〜んってなる。
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