この3本なら間違いなし、高精度で外観も美しい腕時計 - グランドセイコー、ザ・シチズン、ロレックス

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2025年12月03日 17:10  マイナビニュース

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時計において「正確さ」は、価値を支える大切な要素。ムーブメントの種類や機構、弁密な製造過程などブランドの技術力を象徴する指標のひとつとも言える。各メーカー、各ブランドは長年の研究開発によって、高精度ムーブメント、素材、製造技術を磨き上げ、時計としての信頼性を高めてきた。



今回は日差や年差が非常に小さい3本をチョイス。ムーブメントの種類としては、基本的に機械式(メカニカル)よりもクォーツ式のほうが精度は高いのだが、いずれも信頼性が高く、ビジネスでもプライベートでも安心して使えるモデルだ。外装や仕上げ、ブランドにおける背景なども交えて紹介する。

○グランドセイコー ヘリテージコレクション「SBGP001」


グランドセイコー ヘリテージコレクションの「SBGP001」は、シンプルかつ上品なデザインに、高い精度と装着性をハイレベルでまとったモデルだ。1967年の「44GS」で確立したデザイン「グランドセイコースタイル」を現代的に解釈したケースや文字板のデザインという背景を持つ。



ステンレススチール製のケースは薄型(厚さ11.1mm)で、スーツやシャツの袖下に収まりやすい。ザラツ研磨によるていねいな仕上げ、内面無反射コーティングのサファイアガラス風防など。外装にも妥協がない。


柔らかな光沢が揺らぐ文字板には、絹糸を引いたように繊細な「厚銀放射」を加工。銀でしか描けないという厚銀放射は、銀めっきと特殊な手法で実現しているという。テンパーブルーの秒針もよいアクセントになっている。



ムーブメントはクォーツ式の「キャリバー 9F85」を搭載。年差±10秒、電池寿命は約3年だ。時計としての実用性と所有する満足感を両立する1本であり、エモーショナルな“静かなる高精度”を求める人にふさわしい。


ケース/ブレスレット素材:ステンレススチール

ケースサイズ:横40.0×縦46.2×厚さ11.1mm

風防:デュアルカーブサファイアガラス(内面無反射コーティング)

防水性能:日常生活用強化防水(10気圧)

ムーブメント:クォーツ式「キャリバー 9F85」

精度:年差±10秒

電池寿命:約3年

価格:49万5,000円



○ザ・シチズン「AQ4091-56A」


シチズン時計のブランドで最高峰となる「ザ・シチズン」には、なんと年差±1秒という超高精度なクォーツ式の「AQ6100-56A」というモデルがあるのだが、ここでは年差±5秒の「AQ4091-56A」を取り上げた。光発電エコ・ドライブと高精度クォーツムーブメントを搭載した実用派だ。



ケースとブレスレットの素材であるスーパーチタニウム(シチズン時計の商標)は、チタニウムの外装に対して、独自の表面硬化技術「デュラテクト」を施したもの。AQ4091-56Aの「デュラテクトプラチナ」は、明るく透き通るような色合いを特徴とする。和紙を用いた文字板もザ・シチズンならでは。日本らしい繊細な風合いを持ち、光の当たり方でさりげなく陰影が変わる上品な仕上がりだ。


クォーツ式ムーブメントの「キャリバー A060」は、上述のように年差±5秒。定期的な電池交換がいらない光発電エコ・ドライブ仕様となり、JIS1種耐磁・衝撃検知機能・針自動補正機能からなるパーフェックスという機能も備える。



日常の使い勝手に優れ、性能はもちろん外装の仕上げにも抜かりはなく、和紙の文字板といった個性もある。ホワイトの文字板に3針とデイト表示、バーインデックスという構成はフォーマルなドレスウォッチとしても活躍でき、大人のエレガントな実力派モデルだ。


ケース/ブレスレット素材:スーパーチタニウム(デュラテクトプラチナ仕上げ)

ケースサイズ:横40.0×厚さ12.2mm

風防:デュアル球面サファイアガラス(クラリティ・コーティング:光の透過率を約99%まで高めたシリコン化合物の多層コーティング)

防水性能:10気圧

ムーブメント:クォーツ式「キャリバー A060」

精度:年差±5秒

駆動時間:光発電約1.5年(パワーセーブ作動時)

価格:42万9,000円



○ロレックス「オイスター パーペチュアル ランドドゥエラー」(Ref.127334)


2025年4月にスイスのジュネーブで開催の「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2025」で披露されたロレックスの「ランドドゥエラー」は、オイスター パーペチュアル系の高精度な自動巻き機械式モデルだ。時計として人気を集めたのはもちろんのこと、新しいムーブメントでも大きな注目を浴びた。



そのムーブメントは、自社製の自動巻き機械式「キャリバー 7135」だ。日差は±2秒と、機械式のムーブメントとしては極めて高精度。COSC(スイス公認クロノメーター検査協会)の認定を受けたあと、さらにロレックスが独自かつ厳密に定義した検査を行い、ロレックス基準の高精度クロノメーターとして認定される。ここでは詳しく触れないが、キャリバー 7135は最新技術のカタマリだ。興味がわいたら、ロレックスのWebサイトで調べてみてほしい。


外観やデザイン的な面でも、1930年代から続く伝統的なデザイン要素を継承しつつ、一体型のケースとブレスレット、フルーテッドベゼル、フラットジュビリーブレスレットなど、見どころは語り尽くせない。レーザーによってハニカムモチーフを刻んだ新しいダイヤルも、ランドドゥエラーをランドドゥエラーたらしめている要素のひとつだ。



ロレックスの新しい時代を告げるとも言えるランドドゥエラー、目にする機会があったらじっくりと眺めてみたいところだ。なお、ここではインテンスホワイトのダイヤルを持つ40mmケースの「リファレンス 127334」を取り上げたが、36mmケースのモデルや素材の違いなど、全10モデルがラインナップされている(2025年12月時点)。


モデル:リファレンス 127334

ケース素材:オイスタースチール&ホワイトゴールド

ケースサイズ:直径40mm

風防:傷防止サファイア

ブレスレット:オイスタースチール(フラットジュビリー、5列リンク)

防水性能:100m

ムーブメント:自動巻き機械式「キャリバー 7135」

精度:日差±2秒

パワーリザーブ:約66時間

価格:225万5,000円(林利明)

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