【日本ハム】憧れダルに並ぶ球団最速３億円！伊藤大海「WBCがあろうが開幕からしっかり」

日本ハム伊藤大海投手（28）が3日、エスコンフィールドで1億2000万円増の年俸3億4000万円で契約更改した。

6年目での3億円超えは、球団ではダルビッシュに続いて2人目。今季は2年連続最多勝、初の最多奪三振のタイトルに加えて沢村賞も初受賞したが、チームは2位で悔しい思いをした。来春WBCでも活躍が期待される道産子右腕は、世界一からのリーグ優勝＆日本一へ来季もフル回転する。

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憧れのダルビッシュに並ぶ、球団最速の3億円プレーヤーになった。伊藤は「ダルさんは高卒（入団）、僕は大卒なのでちょっとあれですけど、すごくうれしい」。タイトルラッシュの1年にふさわしい年俸アップにも「優勝がついてくれば、うれしさも倍増する。（来季は）優勝して、タイトルをしっかり取りたい」と決意を新たにした。

前回WBCでは決勝の米国戦に登板するなど、世界一に貢献。来春の大会でも、侍ジャパンでの活躍が期待されている。さらに、チームでは覇権奪回を目指して開幕投手に内定。世界一とリーグ優勝と日本一。二兎（にと）ならぬ三兎を追うために「前回の失敗を踏まえて」“大谷流”の思考で準備を進める。

伊藤　前回は気持ちを上げすぎていた。WBCに一生懸命すぎて、正直その先は見ていなかった。でも今はチームとしてリーグ優勝、日本一の目標がある。もしWBCに行くことになったら「まだ、やることがある」という状態で終われるメンタルで行きたい。

前回大会があった23年のペナントレースは、7勝止まり。キャリアで唯一、2桁勝利に届かなかった。WBC後は「ここからシーズンかと思っちゃった」。燃え尽きないよう、今回は「いつも通り」にオフの自主トレを行い、心身とも備えるつもりだ。

来春WBCへの参戦を表明している球団OBのドジャース大谷が「今季以上のパフォーマンスが出せる準備をWBC期間中もやっていければいい」と話していたように、シーズンを見据えた中での最適解が「いつも通り」という伊藤の思考につながっている。

伊藤　もしWBCに選ばれれば、日本のために全力で準備して投げたいと思いますけど、その前に僕はファイターズの選手。WBCがあろうが、開幕からしっかり合わせていきます。

道産子右腕は力強く誓った。（金額は推定）【木下大輔】

▼伊藤が3億4000万円で契約更改。来季は入団6年目で、6年目に3億円到達は最速タイ。6年目の年俸としては歴代6位となり、日本ハムでは10年ダルビッシュの3億3000万円を抜いて最高額。6年目で3億円はこの日の中野（阪神）を含め11人いるが、そのうち8人は5年目までにリーグ優勝を経験。優勝なしで到達したのは田中（楽天）山崎（DeNA）に次いで3人目。