
良品計画は12月2日、2026年8月期11月度(25年11月1〜30日)の月次業績を発表した。国内直営の既存店とECサイトを合わせた売上高は、前年同月比で86.3%にとどまった。全店ベースでも94.4%に下落した。ECサイト商品の配送を委託していたアスクルが10月19日に公表したランサムウェア被害が響いた。
販売概況によれば、ECサイト停止の影響は約13ポイント。この他、前年より土日祝日が2日多かったことで3〜4ポイントのプラス影響が、前年同期より1日少なかったセール「無印良品週間」の影響で3〜4ポイントのマイナス影響があったとしている。
品目別では、衣服・雑貨が前年同月比89.7%、生活雑貨が80.3%と低調だった一方、食品は99.1%に踏みとどまった(いずれも直営既存店とECサイト)。第1四半期累計の既存店・ECサイトの合算は前年比100.3%。オンラインストア停止の影響を除いた既存店のみの売上高は約107%と、好調に推移した。
同社株は下落基調が続いており、3日午後3時30分時点で前日比2.28%安の2951円に。午前中には2889円の安値もつけている。無印良品のECストアは12月1日から一部再開しており、全面復旧は12月中旬を予定している。
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なお、ランサム被害を受けたアスクルは1日に11月度(10月21日〜11月20日)の月次業績を公表し、単体売上高が前年同月比4.9%の16億9800万円となったことを明らかに。3日には約1カ月半ぶりに、事業所向けECサイト「ASKUL」のWeb注文を再開した。
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