
エルモのように、前向きに−。阪神湯浅京己投手(26)がさらなる「復活ストリート」を歩む。この日は「セサミストリートマーケット阪神梅田本店」のオープン記念セレモニーに参加。自身も幼い頃から視聴したテレビ番組で、特に気に入っていた部分を明かした。
「エルモのポジティブさ。自分もポジティブな方だと思うので、そういうところは印象に残っています」
同作でメインキャラクターのエルモ。自分ができないことに直面しても挑戦することをやめない、明るい性格が特徴だ。今季、「胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症」から1軍復帰を果たした右腕。下半身のしびれや脱力が起こる国指定の難病だ。困難の中でも前を向いてきたからこそ、自身にも通ずる大切な共通点を感じている。
「もちろん挑戦することは一番大事だと思うし、その心を忘れたらアスリートとして成長がない。見習っていきます」
今季は40試合に登板し、4勝4敗22ホールド、防御率2・52。ともにイベントに参加したますだおかだの増田からは「復活ストリートでしたね」と作品名にちなんでたたえられた。それでも湯浅自身は「感覚よく投げられているとは言えない」と満足していない。今オフはデータや感覚などを見直しながら、直球などの質向上を目指していく。
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「今年よりも良くなるように。“アツアツ”なボールが投げられるように頑張ります」
前向きに突き進み、来季は復活のその先を見せ続ける。【波部俊之介】
◆胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症 厚生労働省指定の難病の1つ。脊髄の背中側の胸椎を縦につないでいる黄色靱帯が骨化する疾患。脊髄を圧迫するため、徐々に下半身がしびれて、歩行が不自由になるなどの症状が出る。無症状で偶然発見される場合もある。原因は不明。
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