
ラグビーの27年W杯オーストラリア大会(10月1日開幕)の1次リーグ(L)組分け抽選会が3日、シドニーで行われ、世界ランキング12位(3日現在)の日本は同5位のフランスと同じE組に決まった。同16位米国、同19位サモアとの4チームで対戦。1次L突破を逃した前回23年フランス大会のような“死の組”は回避した。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、65)の下、19年日本大会のベスト8超えを目指す。
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日本の決勝Tへの道筋が見えた。E組の抽選で「JAPAN」のボールが引かれた。フランス、米国、サモアと同組。DAZNの番組に出演し、抽選を見守ったワーナー・ディアンズ主将(23=ハリケーンズ)は「楽しみ」と待ちわびた。
強豪ぞろいの第1バンドからは世界ランク5位が入った。フランスとは過去14戦で1分け13敗。未勝利の強敵だ。昨年11月には敵地で対戦。12−52で完敗した。主将は「全部負けている。すごくチャレンジとしてポジティブ」と受け止めた。“フランスの至宝”と呼ばれるSHアントワーヌ・デュポン(29)を擁する。昨年はパリ五輪7人制で金メダルを獲得。世界年間最優秀選手にも輝いた世界的スターについて「すごくいい選手。なんでもできる。フィジカルでプレーできてスキルフルで、DFもアタックもタフ」と評価。日本のSH斎藤直人(28)はトゥール−ズでチームメート。「ぜひ全部教えてほしい。相手の強み弱みを知っていると思う」と期待した。
勝手を知る2国との対戦も決まった。米国、サモアとは、環太平洋6カ国対抗戦パシフィック・ネーションズカップ(PNC)で頻繁に顔を合わせる。米国には今夏47−21で勝利。サモアとは15年から4大会連続での同組で、4連勝している“お得意様”でもある。確実に2勝を挙げ、現実的に2位抜けが目標となる。
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今季最終戦での勝利が実を結んだ。11月のジョージア戦で25−23で逆転勝ち。世界ランクを12位に上げ、第2バンドで有利な組分けにつなげた。前回8枠だった決勝Tには16チームが進む。2位で駒を進めれば、ベスト16ではA組2位との対戦が見込まれる。SH藤原忍(26=東京ベイ)は「まずは決まったので、やるだけ。正直どれも簡単には勝てない相手」と受け止めた。開幕は27年10月1日。「あと1年10カ月ある。しっかり準備していかないといけない」と見据えた。初のベスト4へ、ジョーンズHCのもと強化を進める。【飯岡大暉】
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