ママスタ親が高齢になってくると、介護や相続などの不安が頭をよぎりますよね。そのなかの一つに「実家の整理」もあるのではないでしょうか。実際に両親ともに亡くなって実家に住む人がおらず、売却のために実家の整理に追われている人もいるかもしれません。先日ママスタコミュニティにも「今、空き家の実家の整理をしている」というタイトルで、こんな悲痛な声が届きました。投稿者さんを悩ませているのは荷物の処分です。
『亡くなった祖父の物などを片付けているけど、物への執着がすごい人だったから祟られそうで処分できない。終活してほしかったな。人形とか、神棚に飾ってある七福神とか、処分するのにためらうような物ばかり出てくるよ。みんなは潔く処分する?』
投稿者さんによると、祖父が集めていたと思われる人形や置物などの処分に困っているそうです。ゴミとして処分するには縁起が悪いのでは? と思ってしまうのも理解できますよね。そこでママたちに潔く処分すべきかどうかと意見を求めていました。
人形や神棚でも容赦なく捨てる?
『捨てよう! うちはそうした、というか、そうしている最中。「誰この人?」と思う名前の書類がわんさか出てきた。明治とか大正の書類もあった。筆で書かれていて読めない。読めないから容赦なく捨てた』
『私も祖母の遺品を処分するときにやっぱり気になって、お参りに来てくださったお坊さんに話したら「ゴミ袋の一番上にお塩をふっておけば大丈夫」と教えてもらって実行したよ』
何もないとはわかっているものの、どんな目的で買ったのかわからない人形や、神棚を簡単に処分できないという投稿者さん。「ゴミとして出したら祟りが……?」と思うのも無理はないですよね。しかし本人が亡くなっている以上、その人形について詳しく聞くことはできず、処分しなければ実家の整理ができないというのが現状です。ママのなかには「容赦なく捨てるしかない!」という強硬派な意見もありました。実家の整理は時間も労力もかかってしまうので、いちいち考えていたら処分も進みません。「よくわからない物は捨てる」くらいの思い切りが必要なのかもしれませんね。それでも不安が残るのであれば、専門家に聞いてみるというのも一つの手かもしれません。どこかのお寺の檀家であれば、お坊さんに相談できるのではないでしょうか。
業者に頼むのが一番いい?「頼む前に自分で確認が必要」という意見も
『業者に一括処分してもらったら?』
『業者に頼む前に自分で確認しておかないとダメだよ。必要な書類が突然出てくることもあるから』
『業者に頼んだことがあるけど、廃棄しないものを指定すればまとめておいてくれるし、ちゃんとした業者なら立ち会いもOKだよ』
実家の整理や物の処分が大変なのは、荷物が大量であるために家族だけでは対処しきれないことではないでしょうか。投稿者さんのように「これはどう捨てたらいいんだろう」「これは取っておくべき?」と一つ一つやっていたら、とてもではありませんが終わりません。そこでママたちからは「業者に頼んだら?」というアドバイスが寄せられていました。業者に頼めば大型の不要品の搬出もやってくれるので、体力面でも安心ですよね。ただ業者によっては大事な物の取り扱いが異なるようですから、依頼先は慎重に選んだほうがいいかもしれません。必要な書類や捨ててほしくない物まで処分されないように、事前に捨てるべき物と取っておく物は仕分けをしておくことが重要のようです。
実家の整理は本当に大変!だからこそ少しずつ終活をしている人も
『実家の整理をした。大量の荷物だったのでまず骨董屋さんに来てもらい、次に画廊さんに来てもらい、その次に家具リサイクルショップに来てもらい、査定と買い取りと行った。そして最後に産廃処理業者さんに来てもらった。全部買い取りで60万円の利益だったけど、処分と更地費用は50万円だった。2週間かかった』
『うちの義母も絶対そうなるわ。旦那は容赦なく捨てると言っているけど、終活は大事だね。最後の思いやり』
『こうなりたくないから、衣類などを除いて私の物をすべて集めても収納ケース2つ分しか残していない。人間いつ死ぬかわからないし。私の母が捨てられない人で困っている』
今回の投稿では投稿者さんへのアドバイスのほか、実家の整理や物の処分に困ったというママたちからの実体験も多数寄せられていました。自分で不要な物を捨ててくれていれば、家族の負担も少ないでしょう。しかし搬出や処分方法に困る物が大量にあるような場合は、お金も時間もかかってしまい、とても大変なことがわかりました。「うちは売れるものを売っても、はした金にしかならなかった」「結局処分費用で300万円かかった」というママもいました。ゴミは捨てるだけでもお金がかかりますから、終活を見据えたら少しずつ売ってお金にしたり、不要な物は買いすぎないようにしたりといったことが大事かもしれません。ママのなかには50歳を過ぎてから少しずつ自分の物の処分を始めて、子どもたちに迷惑がかからないようにしているという人もいました。子ども世代が大変な思いをしないようにすることは、一つの思いやりかもしれませんね。
文・AKI 編集・有村実歩 イラスト・Ponko
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