UAゼンセン本部=東京都千代田区 繊維、流通などの労働組合で構成するUAゼンセンは4日、6%の賃上げを求める2026年春闘の要求方針案を発表した。基本給を底上げするベースアップ(ベア)は、25年春闘と同水準の4%を要求。定期昇給分と合わせ、連合の目標「5%以上」を上回る賃上げの実現を目指す。
来年1月22日の中央委員会で正式決定する。会社の規模や雇用形態による格差を是正するため、賃金水準が低い組合については、1%程度を上乗せする。パート従業員は7%、時給換算で前年より5円高い85円を目安に引き上げるよう求める。
東京都内で記者会見した永島智子会長は、「実質賃金の下落に歯止めをかけたい。3月中に、日本全体で働く者の労働条件の交渉に強力に取り組んでいきたい」と話した。