「ハセットＦＲＢ議長」に懸念＝投資家が米財務省に警告―英紙

　【ロンドン時事】英紙フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ、電子版）は３日、米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）の次期議長にハセット国家経済会議（ＮＥＣ）委員長が指名される可能性が高まっていることを巡り、大手債券投資家が財務省に警告したと報じた。トランプ大統領の機嫌を取るため、積極的な利下げに踏み切る事態を懸念しているという。

　ＦＴによれば、投資家と財務省が意見交換を行ったのは、ベセント財務長官が候補者絞り込みのために２回目の面接を行う前の１１月。財務省に国債発行について助言する民間諮問委員会のメンバーが含まれた。

　複数の投資家は、ハセット氏がトランプ大統領と一体となって政策運営を担う事態を憂慮している。トランプ氏は大幅利下げを迫り、パウエル現議長の今年の引き下げペースが遅すぎるとして「頑固なロバ」とののしった。