画像提供:マイナビニュースイプソスは、レゾナンスが主導し、イプソスが調査を実施した、住みやすさ、魅力度、繁栄度に基づいて都市を評価する世界規模の「世界のベスト都市レポート 2026」を11月28日に発表した。
東京は、住みやすさ指数で4位、魅力度指数で4位、繫栄度指数で3位、ランキングでは4位を獲得した。レストランおよびミュージアム部門では1位と高く評価されている。
東京はメガシティの常識を次々と塗り替え続けており、その勢いは2025年でさらに研ぎ澄まされたという。圧倒的な巨大さを持ちながらも、都市づくりは緻密で実験的、そして常に"人間の尺度"に最適化されているとのこと。
2024年の訪日観光客数は約3,700万人、2025年も過去最高を更新。世界的関心も高まり、空港や公共空間の整備が加速している。さらに、羽田空港アクセス線は2031年開通予定で都心まで20分直結。空港の処理能力向上と案内改善も進み、定時運行率の高い空港として世界に認知されているという。
また、首都高速KK線は緑の遊歩道「Tokyo Sky Corridor」として再生。日本橋高速道路地下化や渋谷再開発も進行中で、自然との調和を重視した都市空間を創出している。さらに、ロボタクシー実証や水素・EVフリート試験導入など、低炭素・自動運転社会の実装が都市全体で進んでいる。
このほか、Janu Tokyo開業やHermès旗艦店、teamLab Borderless再起動により、麻布台周辺の文化・芸術の魅力が強化。東京は世界1位のレストラン・ミュージアム都市としての地位を確立している。加えて、銀座・渋谷ではEDITION TokyoやGINZA SIX、MIYASHITA PARKが昼夜を問わずにぎわいを創出。東京は観光・文化・都市開発の各面で進化を続けていると同社は考える。
大阪はストリートフードや家族向けアクティビティなど、多彩な楽しみを提供し、家族旅行に最適な都市として注目を集めている。2025年春に夢洲で開幕した「大阪・関西万博」では、大阪メトロ中央線延伸による直通アクセスや新しい広場、家族向け文化プログラムが整備され、家族向けアトラクションランキングで19位にランクインした。
大阪駅北側の「グランドグリーン大阪」では、中央公園や高級ホテル、住宅・商業施設が整備され、2027年の開業に向けて街の魅力が拡大中。大阪城や梅田スカイビルを望む観光名所も注目され、観光名所ランキングで27位となっている。
さらに、食文化も依然として魅力の中心で、堂島周辺やフォーシーズンズホテル大阪ではフレッシュカウンターやシェフズテーブルが楽しめ、たこ焼きやお好み焼きなどのストリートフードも充実。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの「スーパー・ニンテンドー・ワールド」拡張により、家族向け観光の注目度もさらに高まり、Googleトレンドランキングで17位を獲得した。
加えて、市内では中之島や淀川沿いに安全な自転車ルートを整備し、シェアサイクルプログラムと連携することで、家族でも安心して楽しめる街づくりが進められている。(蒲生杏奈)