
元ヤクルトの宮本慎也氏(55=日刊スポーツ評論家)が4日までに公式YouTube「解体慎書」を更新。メジャー挑戦を表明している愛弟子の村上宗隆内野手(25)が、ブレーク初期に首脳陣をうならせたエピソードを明かした。
村上がプロ1年目だった18年から2年間、1軍ヘッドコーチとして指導していた宮本氏は「僕は全く育てていない。口うるさく言っただけ。守りはいろいろ話したけど」と当時を回想。守備は宮本氏、打撃は来季から巨人2軍監督に就任する石井琢朗氏(55)が見ていたという。「『育った』という感覚はないんですけど、2軍で結果を出して、僕らが想像していたより早く成績を残した」と、高卒2年目の19年に143試合に出場し、リーグ3位の36本塁打を放ってレギュラーに定着した飛躍のシーズンを振り返った。
多くの高卒野手が4年目頃に頭角を現す中、「村上は2年目ですから」と成長の早さを強調。19年はチームが最下位に沈み、6月には16連敗も経験したが、「我慢して使える。そういう運も必要。上の方(順位)にいると我慢してもらえる期間が短かったりする」と、下位チームだからこそ得られた起用の恩恵にも触れた。
だが、ブレークする選手は「村上だけじゃないけど、『ここで打てなかったら外れる』って場面で必ず打つんですよ」とスターになる選手は必ずチャンスをものにするとも力説。我慢してもらえる期間が迫った“タイムリミット”の中で必ず結果を残せると振り返った。
当時の監督で元ヤクルトGMの小川淳司氏(68)は、カード1巡までは絶対にスタメンを外さない方針だったが、途中で村上が打てなくなり、周囲から外す声も出始めたという。宮本氏自身も悩む中で迎えた相手先発は、当時巨人のエースで今季までオリオールズでプレーした菅野智之投手(36)。挑戦者の立場だった村上は、この試合で菅野から2安打を放って勝負強さを発揮。「続けて使いましょう」と首脳陣をうならせた思い出を明かした。
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今オフは西武の今井、高橋、巨人の岡本、ヤクルトの村上と、4選手がファン感謝祭などで盛大に見送られて海を渡る。
宮本氏は「村上がヤンキースに入ったら、ヤクルトファンはみんなヤンキースファンになる。後ろにみんながついているという勇気を持って、4人とも頑張ってほしい」と温かいエールを送った。
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