【阪神】吉田義男、小山正明、金田正泰氏ら12人の母印　藤村富美男監督退陣要求書／全文

阪神が4日から、甲子園歴史館で「藤村富美男監督退陣要求書」の一般公開を開始した。

1956年（昭31）11月20日に、当時の阪神監督だった藤村富美男氏に対し、主力の金田正泰氏を中心とした選手らが解任を求めた連判状で、12人の母印が押されている。今年の球団創設90周年に際し、史実に学ぶ意味も込めて初公開に至った。

藤村富美男監督退陣要求書

我々拾弐（12）名は、過去一ケ年半優勝目的に藤村富美男監督のもと寝食を共にし、努力邁進して来ました

しかしその人間性を細部にわたり検討したる結果　来年度公式戦に藤村富美男監督の指揮下に入り、行動する事は出来ません。

依て藤村監督の退陣を要求します。

昭和参拾壱（31）年拾壱（11）月廿（20）日

金田正泰

真田重蔵

白坂長栄

田宮謙次郎

石垣一夫

大崎三男

渡辺省三

小山正明

西尾慈高

三宅秀史

徳網茂

吉田義男

株式会社大阪野球倶楽部　専務取締役　戸澤一隆殿

※（）内は加筆