「せっかく掴んだチャンス」SP自己新の鍵山優真が悲願のファイナル初Vへ  佐藤駿の好演技に「刺激もらった」【GPファイナル】

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2025年12月05日 07:01  TBS NEWS DIG

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■フィギュアスケート・グランプリファイナル(4日、愛知・IGアリーナ)

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男子シングルのショートプログラム(SP)で、鍵山優真(22、オリエンタルバイオ/中京大)が自己ベストの108.77点をマークし、悲願のファイナル優勝に向け首位スタートを切った。

「自分のパフォーマンスが上手くいったのがすごく嬉しくて、手応えも十分だった」とショートを振り返った鍵山。22年の北京オリンピック™で出した108.12点を上回り、約3年10か月ぶりに自己ベストを記録した。キス・アンド・クライでは、思わず立ち上がって「ウオーウ」と身体を揺らして興奮。

「4年間、自分の高い高い壁に阻まれて、自分の課題となっていた部分でもあるので」と久々の自己新に達成感を抱きつつも「自分としては100%の出来ではなかった。自己ベストを更新できて満足で嬉しいというよりかは、まだ高いところを目指せるんだっていう伸びしろを感じて、110点も夢ではないなというふうに思いました」と口にした。

3連覇を目指す世界王者のイリア・マリニン(21、アメリカ)は、ジャンプにミスが出るなど94.05点の3位。

10点以上の点差がつき、初優勝もみえてきた鍵山は「せっかく掴んだチャンスなので、それを逃さないように自分自身に打ち勝って頑張りたい。喜ぶのは今日でいったん終わりにして、明日明後日としっかりとまた気を引き締めて」と悲願のファイナル制覇へ気持ちを切り替えた。

また、昨季ファイナル3位の佐藤駿(21、エームサービス/明治大)も好演技を披露し、今季ベスト98.06点の2位発進。その佐藤の直後に滑った鍵山は「すごくいい流れというか、あまりプレッシャーは感じずに、もう僕もこのまま頑張ろうっていう気持ちだったので、すごくいい刺激をもらった」と佐藤の演技にも背中を押されたという。

「(佐藤選手が)今シーズンすごくいい成績、良いパフォーマンスを続けている中で、自分もそれについていかないとというか、やっぱりオリンピック出場を目標にしているので、ここでいいパフォーマンスをしておかないといけないなっていう思いがすごく強かったです」と来年のミラノ五輪を見据える中、見ごたえのあるフリーの演技に期待が高まる。
 

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