
訪日外国人旅行者の急増により、観光・宿泊業界ではインバウンド需要の再拡大が続いている。ホテル・宿泊施設向けレベニューマネジメントシステムを提供するダイナミックプラス(東京都新宿区)は、インバウンド対応に関する調査を実施した。
●インバウンド対応で難しいこと1位は?
インバウンド対応で難しさを感じることの1位は「混雑によるサービス低下」(70件)という結果に。以下「多言語・多文化対応にコストがかかる」(53件)、「予約の集中が読みにくい(需要予測の困難さ)」(52件)が続いた。同社は「需要の読みづらさや価格判断の難しさに加え、訪日客の多様化に伴う文化的ニーズへの対応力の強化が求められている」と分析する。
●約7割が「インバウンド向け」価格設定を意識
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インバウンド向けの価格設定で「何を最も意識しているか」尋ねたところ、「繁忙期のみ一部意識的に調整している」(28%)、「国内と異なる料金設計をしている」(21%)が上位を占めた。また、全体の69%が「インバウンド向けの価格設定を意識している」と回答した。
●インバウンド向けの価格設定の方針
インバウンド向けの価格設定に関する今後の方針について、「混雑状況に応じて価格を変動させたい」(54件)が最も多かった。その他「高価格帯のプランを強化したい」(50件)、「OTA経由の販売価格を見直したい」(40件)といった声が寄せられた。
調査は9月、インターネットで実施した。調査対象は2022〜2025年の間に、自社(または所属組織)の料金設定や値決めに関与した経験を持つ、宿泊施設・交通事業者・観光施設など観光関連業界の担当者。回答数は330件。
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