画像提供:マイナビニュースコスモエネルギーホールディングスはこのほど、データとAIの企業である「Databricks」(データブリックス、本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ)および国立大学法人滋賀大学との間で、日本の次世代のデータ・AI人材育成に向けたパートナーシップを締結した。
○■滋賀大学にて最先端データを用いた課題解決に向けた実践的な講座を開講
3者は同パートナーシップに基づき、滋賀大学大学院データサイエンス研究科の学生を対象に、データブリックスの業界最先端のデータおよびAIカリキュラムを活用しながら、コスモエネルギーグループの業務課題をもとに、データを用いた課題解決に取り組む実践的な講座を2026年1月に開講する。
この取り組みは、滋賀大学大学院データサイエンス研究科がテクノロジー企業および企業パートナーと連携する初めての事例となる。講座では、学生にデータエンジニアリングやデータ分析、生成AIやエージェント型AIの実践的な学習機会の提供を通じて、経済産業省が推進する日本の「デジタル人材の育成」という課題に直接的に取り組む。
同講座の受講者は、学生や大学が無償でデータブリックスの「データ・インテリジェンス・プラットフォーム」の全機能にアクセスできる新プログラム「Databricks Free Edition」を活用し、データブリックスの専門家による包括的なトレーニングを通じて実践的なスキルを身につける機会を得られる。
また企業が自社データに基づく本番環境レベルのAIエージェント構築を支援するデータブリックスの主力AIソリューション「Agent Bricks」についても学び、習得したスキルを実際の課題に応用することに取り組む。
例として、コスモエネルギーホールディングスが提供するサンプルデータを用いた電力需要予測や、データブリックス上でのオペレーションマニュアルAIエージェントの構築などが想定されている。
○〈各者コメント〉
データブリックス・ジャパン 代表取締役社長 笹 俊文氏
「日本の将来を担うデータ・AI人材の育成は、当社のミッションと日本における継続的な投資の中核です。本提携を通じて、AIアプリケーションやAIエージェントがビジネスを変革する時代において学生がリーダーとして活躍できるよう、ツールと自信を身に付ける機会を提供してまいります」
滋賀大学 学長 竹村 彰通氏
「AIの急速な発展と社会での活用が進む中で、理論だけでなく実践的なスキルの習得がますます重要になっています。本学大学院データサイエンス研究科でこれまでAIの理論や応用について教育を行ってきましたが、データブリックスおよびコスモエネルギーホールディングスとのパートナーシップにより実践の要素がさらに充実します。実際のデータと最先端のプラットフォームを活用しながら学べる機会を学生が得られることは非常に貴重です」
コスモエネルギーホールディングス 常務執行役員CDO ルゾンカ 典子氏
「コスモエネルギーホールディングスでは、社会に貢献するイノベーションの創出に取り組んでいます。企業における実際の課題を教育の現場に取り入れることで、当社は学生がデータとAIを用いた実践的な経験を積み、有意義な成果を生み出すことを支援しています」(エボル)