町田戦ではスーパーセーブもあった小島 [写真]=柳澤健太 2025明治安田J1リーグ最終節が6日に各地で行われ、首位の鹿島アントラーズと勝ち点1差の2位だった柏レイソルはFC町田ゼルビアにホームで1−0と勝利したものの、優勝には一歩届かなかった。
今季、アルビレックス新潟から完全移籍で加入し、リーグ戦全試合にフル出場した柏GK小島亨介は、「成長を求めてきた中で攻撃、守備において僕、個人として非常に成長できた」とシーズンを総括し、「サッカーの考え方の幅が広がった」と、リカルド・ロドリゲス監督のもとで新たなサッカー観を得たようだ。
柏は今季リーグ戦で最少となるわずか5敗。このことはリカルド・ロドリゲス監督も試合後の会見で大きく胸を張った成果として挙げたが、一方で引き分けの数は12で、最多タイ(4クラブ)となった。町田戦でもスーパーセーブを披露し、完封勝利に貢献した小島だったが、「引き分けを勝ちに変えられることによって、勝ち点はさらに積み上げられた」と悔しさと反省点に触れ、「もっと、もっとチームに貢献したいというところはあります。もちろん貢献できた試合もあるとは思いますけど、その試合をもっと増やしていく。守備もそうですし、攻撃もクオリティを上げて、チームを助けられる存在になっていきたい」と1年を振り返った。
もちろん反省ばかりではなく、今季のJリーグで魅力的なサッカーを展開した柏の戦いを最後方から見つめていた身として、チームの1年間での成長を尋ねると、「いやもう、何ですかね。全部ですね」とまとめ、「攻撃も守備も切り替えも含めて。序盤からある程度、形にはなっていましたけど、クオリティやスピード感は試合を重ねるごとに良くなっていいたと思っています」とチームを誇った。
今季から黄色のスタンドからの声援の後押しを受けたが、「もう本当にありがたかったです。これだけ距離感が近いスタジアムはないと思いますし、だからこそ本当に心強い味方だったなと、一年間思います。感謝しています」とサポーターへの感謝を口にした小島。オフシーズンについて聞くと、「最後までリラックスすることなく、ハラハラした状況の中で日々過ごしていたので、心も体もしっかり休めて」と、まずはリフレッシュに務め、「オフシーズン入ればもうごりごりに筋トレして(笑)、来季に向けて頑張りたいと思っています」と、さらなる成長を遂げて、新シーズンに備えると話している。