J3琉球から始まった挑戦…9年の時を経てJ1優勝&得点王に! レオ・セアラ「あの時の経験があったからこそ」

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2025年12月07日 00:26  サッカーキング

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鹿島FWレオ・セアラ [写真]=兼子愼一郎
 勝てば文句なしでJ1リーグ制覇が決まる鹿島アントラーズ。その緊迫した一戦で勝負を決めたのは、今季加入の“エース”レオ・セアラだった。

 明治安田J1リーグ最終節、鹿島は4連勝中と波に乗る横浜F・マリノスをホームに迎えた。一進一退の攻防が続く中、20分に荒木遼太郎の折り返しをレオ・セアラが押し込み、先制に成功。57分には松村優太のクロスを頭で合わせて追加点を挙げた。レオ・セアラの活躍で勝利した鹿島は、9年ぶり最多9度目のJ1リーグ優勝を成し遂げた。また、レオ・セアラはこの日2得点を記録し、得点数を「21」まで伸ばし、自身初のJリーグ得点王のタイトルも手中にした。

 チームの優勝と個人タイトル獲得。まさに言う事なしの一戦となった。「シーズン当初から目指してきたものが、集大成として形になったと思います。取れるものは、全て取ることができました」と殊勲のエースは胸を張る。

 レオ・セアラは後半アディショナルタイム2分に小池龍太と交代し、歓喜の瞬間はベンチで迎えることとなった。タイムアップの笛が鳴った瞬間、思わず涙がこぼれたという。「今年だけではなく、日本で過ごした日々を思い出して、涙が出てきました」。

 レオ・セアラのJリーグでのキャリアは、決して順風満帆ではなかった。当時の登録名“レオナルド”こと後のレオ・セアラは、2016年にJ3のFC琉球に加入。リーグ戦23試合2得点と期待通りの活躍は出来ず、期限付き移籍満了により1年で退団となった。「琉球時代は日本のこと、日本の文化を学ぶ時期でした。サッカーの面ではあまり良い結果が出なかったので、このまま続けていけるのかという不安もありました」と当時を振り返る。

 その後、母国ブラジルのコンフィアンサやヴィトーリアといったクラブでプレー。2021年に横浜F・マリノスに完全移籍し、Jリーグ復帰を果たす。2021年から今年に至るまでの5年連続で二桁得点を達成している。レオ・セアラは琉球への感謝を口にし、Jリーグ復帰後の歩みをこう語った。

「日本に戻ってきてからの5年間は、個人的に継続して良い結果を残しながら、ここまで歩んでくることができました。そういった意味で日本に戻るという決断を振り返ると、それは琉球時代に良い環境、おもてなしで僕を受け入れてくれたことが大きかった。日本に戻ってくることに対して迷いはなかったですし、あの時の経験があったからこそ、継続して結果を出すことができているのかなと思います。無駄なことは何一つなかったと感じています」

 琉球での苦悩の日々を乗り越え、Jリーグ復帰後は横浜FMとC大阪で飛躍。そして12月6日、鹿島の一員としてついにJリーグの頂点に立った。積み重ねてきた努力と覚悟が、最高の形で実を結んだと言える。レオ・セアラは、紛れもなく今季の鹿島を象徴するエースだ。

取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)


【ゴール動画】エース、レオ・セアラがJ1優勝に導く2発!
大一番でも、やはりこの男!

荒木遼太郎がボックス内で執念の折り返し
最後は🇧🇷レオセアラが先制弾をねじ込んだ🔥

優勝がかかる大一番で
2シーズン連続の20得点に到達💪

🏆明治安田J1リーグ第38節
🆚鹿島×横浜FM
📺DAZN ライブ配信中 #Jリーグ #だったらDAZN pic.twitter.com/A4WEudVg5a— DAZN Japan (@DAZN_JPN) December 6, 2025

エースの矜持を見せつけた🔥

追加点もまたまたレオ セアラ!
ポケットを取った松村優太の折り返しに
豪快ヘッドで叩き込んだ💥

9シーズンぶりのリーグ優勝へ大きく前進!

🏆明治安田J1リーグ第38節
🆚鹿島×横浜FM
📺DAZN ライブ配信中 #Jリーグ #だったらDAZN pic.twitter.com/p8ee3mKChB— DAZN Japan (@DAZN_JPN) December 6, 2025

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