


義母は病気を患っていて、あと何年もつかわからない……。そんなふうに聞かされた私は、大好きな義母のためにすぐ結婚しようと決意したのです。挨拶に行くと義母は泣いて喜んでくれました。そんな姿を見て私まで泣いてしまいました。


私は旦那と義母とともに、5件ほどの結婚式場を見学しました。最後に見たのは格式高いホテルです。素敵な式場だけあって、予算的にはかなりオーバーしていました。しかし義母が昔を思い出したのか、しんみりと語りはじめました。

社会人になったばかりでの結婚だし、そこまでお金は出せません。けれど私も内心では、歴史のあるホテルでの格式高い結婚式に憧れていました。義母が100万円出してくれるのであれば私たちの予算でも手が届く金額になります。優しい義母がいてくれて、私は本当に幸せものです。
義母が病気になったと聞かされたときは、心配する旦那を支えたいと思ったし、義母のために何でもしてあげたいと思いました。そのくらい私は義母のことが大好きだったのです。義母も私を大切にしてくれて、これからもずっとそれは変わらない……そう信じていました。
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