※AI生成画像を使用しています。 義父母とのトラブルは二世帯住宅だけでなく、同じ敷地内に親世帯と子世帯がそれぞれ別の住居を建てて暮らす「敷地内同居」でも起きるものです。
伊藤アキコさん(仮名・33歳)は自宅の玄関周りに無断で植物を置く義父への不満が爆発! 意を決して、植物の撤去を頼みましたが、義父から返ってきたのは衝撃的な言葉でした。
◆玄関周りに無断で植物を置く義父にイライラ!
アキコさんは2年前、婚活アプリで知り合った同い年の男性と結婚。夫は母親に視覚障害があることから、「何かあった時に支えたい」と実家近くでの暮らしを希望しました。
アキコさんは亡くなった祖母に視覚障害があったため、夫の気持ちが理解でき、義父母の近くで暮らすことを了承したそうです。
「亡くなった祖母は、伯父の家で暮らしていたのですが、遊びに行くと、いつも私をかわいがってくれて……。そんな祖母を看取れなかった罪悪感があったので、祖母と同じく視覚障害がある義母を少しでも支えたいと思ったんです」
夫から提案されたのは、実家の敷地内に新居を建てての新生活。二世帯住宅でもいいと思っていたアキコさんは快く、夫の提案に賛成しました。
「義父母は『近くにいてくれると心強い』と言ってくれました。敷地内同居なら土地代がかからないので、こっちこそ金銭的に助かるし、ありがたいなって思いました」
◆玄関に無断で植物を置く義父にイライラが募って…
ところが、新生活が始まって2ヶ月ほど経つと、我慢できない不満が……。もともと花が好きな義父が、アキコさん宅の玄関周りにも植物を飾るようになったのです。
アキコさんは、虫が大嫌い。玄関には虫よけ効果のあるアイテムを置くなど、できる限りの対策をしていました。
「それなのに、義父が飾る植物は日に日に増えていって……。植物があると、どうしても虫が寄ってくるので、ストレスが溜まっていきました」
そこで、アキコさんは遠回しに「植物を飾らないでほしい」と伝えることに。ある日、意を決して、義父に「お義父さん、たくさんのお花を手入れするのは大変だから、うちの玄関周りは殺風景なままでいいですよ」と言いました。
しかし、義父は「玄関には花を置くものだぞ」と、融通が利かない持論を展開。結局、植物を撤去してもらうことはできませんでした。
私が我慢すればいい……。アキコさんはそう思いもしましたが、ある夜、ゴミ捨てに行こうと玄関を開けた際、上からヤモリが落ちてきて仰天!「ヤモリがいるのも、虫がいるからだ」と思い、義父にはっきりと植物の撤去を頼むことにしました。
「前回は遠回しな言い方しかできなかったので、今回は正面から闘おうと思って。虫が苦手なことを話して、植物をどけてもらえないかとお願いしたんです」
◆話が通じない義父にしている“小さな復讐”とは?
ところが、義父はアキコさんの言葉を聞くなり、激怒。「もとはといえば、俺の土地だ! 好きに飾って何が悪い!」と反論してきました。
さらに義父は「文句があるなら、土地代を払え。そしたら、お前らの土地になるから俺は手を出さん」と、実現不可能な提案もしてきたそう。
「呆れてしまいました。今までは物静かで穏やかな人だと思っていたけれど、これが本性だったんだなって。“玄関には植物を飾るもの”っていうこだわりを押し付けられることも理解できないし、これ以上、話し合っても時間の無駄だと思いました」
そこで、アキコさんは「わかりました」と言い、その場を去ったそうです。しかし、それ以降、義父の目を盗んで小さな復讐をしています。
「玄関周りの植物の葉を少しずつ傷つけたり、殺虫剤をかけたりしています。植物の枯らし方をネットで調べるのが、毎晩の日課になりました。夫によれば、義父は昔から義母よりも植物を大切にしていたそうです。義父の一番の宝物を台無しにしてやることが、今の目標です」
優しさから望んだ敷地内同居で、復讐心を募らせることになったアキコさん。彼女の暮らしはこの先、どんな方向に向かっていくのでしょうか――。
<取材・文/古川諭香>
【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291