「マイナ保険証」子どもの受診めんどくさすぎ問題 パスワード覚えられない、顔認証は“届かない”

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2025年12月09日 11:00  ITmedia NEWS

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 ITmedia NEWSにおける1週間の記事アクセス数を集計し、上位10記事を紹介する「ITmedia NEWS Weekly Top10」。今回は11月29日から12月5日までの7日間について集計し、まとめた。


 先週12月1日に、従来の健康保険証が有効期限を迎え、マイナ保険証の本格運用が始まった。アクセスランキングには4位に、マイナ保険証関連の記事が入った。


 筆者はマイナ保険証をもう長く使っている。小学生の子どもの分も利用を始めたが、従来の保険証と比べ、面倒が増えすぎてつらい。


 大人が自分で使う分にはまだいい。病院の受付で診察券を出し、マイナ保険証を顔かパスワードで認証し、「はい」を2回ぐらい押して回収。慣れればスムーズだ。


 だが子どもは、やることが多い。


●子どもの受診、顔認証が“届かない”


 子どもの場合、大人と同様「診察券+マイナ保険証」に加え、地域の医療証も必要。そもそも出すものが多い。2人の子どもが同時に受診する時は、計6枚ものカードを出すことになる。


 子どものマイナ保険証の認証も課題だ。子どものマイナンバーカードの取得は親が行う。パスワードも大人が設定し、覚えておくのだが、子どもが複数人いるとどんどんハードルが上がる。自分のパスワードだけでも精いっぱいなのに、子ども複数人分のパスワードは正直、忘れる。


 「じゃあ顔認証でいいじゃん」となるのだが、ここにもワナがある。病院の顔認証端末は、受付台の上にある。小学生の顔の高さより上なのだ。顔がカメラに届かず、映らない。


 結果、子どもを抱き上げてカメラに映すことになる。病気で調子の悪い子どもに「ここに顔を合わせて」と言い聞かせ、マスクを外させ……。子どもがふざけたり顔をそむけたりすると認証NGだ。キツイ。


 顔認証もパスワード認証もできない場合は、受付で目視確認もできるらしいが、それは最終手段。受付の方々はいつも忙しそうで頼みづらい。


 マイナ保険証は、受診デジタル化の第一歩だろう。今後は、医療証がマイナ保険証に統合されたり、病院に入った瞬間虹彩認証され、カードを1枚も出すことなく受け付け終了する……といった未来が来るんじゃないかと期待してはいる。


 でもそのころには、うちの子たちも成人して、自分でパスワード管理できるようになっているだろう。「将来は便利になりますから」といわれても微妙に納得しづらい。今すぐなんとかなってほしい。



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