
あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第187回】毎週、人生相談を楽しく拝見させていただいております。G1を中心に馬券購入しています。基本穴馬狙いですが、 ここ最近のG1は上位人気決着が多く、ハズレが続きげんなりしています。本命党の方が当てるのを横で指をくわえて見ているような感覚です。
穴党には本命党の方が買えないような馬券を当てるという醍醐味があります。それらを踏まえて回収率等を考えて長期的な目で見れば耐えられるのですが、やはりモチベーションの低下を感じます。どうしてもハズレが続き自分の予想に自信が持てなくなった時、流れが悪いと感じた時のじゃいさん流のモチベーションの保ち方を知りたいです。
(PN:黒スズンカ兄・35歳・男性・会社員)
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今週はチャンピオンズカップ。オッズは3歳馬が世代交代を思わせるように上位人気。僕の本命はテンカジョウ。対抗にウィルソンテソーロ。結果は4歳牝馬ダブルハードボンドが勝利。こっちの牝馬かいっ!という結果に。2着は3年連続ウィルソンテソーロ。これで3年連続坂井瑠星騎手とウィルソンテソーロがワンツー。フォーエバーヤング、ミッキーファイトが不在だったけど、今後のダート路線は楽しみがいっぱいありますね。
質問にいきましょう!
競馬愛好家の中には大きく分けて本命党、穴党がいます。本命、穴を臨機応変に買うバランス系もまあ結構多いでしょうね。基本的には本命党の方が確実に的中率は上がります。
穴党は一撃は大きいですが、的中率は低くなります。こうなると質問者のように連敗する確率が増えます。人はこの当たらない状況に苦しみを感じたり、耐えられなくなります。メンタルも削られていく人も多いでしょう。こうなると余計に「当てたい」という気持ちが膨れ上がっていきます。
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例えば、朝から競馬場に足を運んで、指定席を取るために並び、1レースから最終レースまで、なんなら他場のレースも購入。それで1レースも当たらなかったらゲンナリします。
何のために競馬場に来たのか? この半日はなんだったのか? 1度もテンションが上がることもなく、ハズレた悲しみを味わい続ける。まさに地獄のような1日になるでしょう。特に穴党の人はこういうことになる可能性は高いです。
本命党が勝てないとは言いませんが、本命党で勝つのなら、相当な精度が必要です。
天才的な馬券の買い方が必要になります。そして、連敗を嫌う人が増えれば増えるほど人気馬のオッズは下がり、儲けることが困難になります。実際、僕は本命党で勝ってる人を見たことがありません。
僕の周りでも競馬で勝ってる人が何人かいますが、もれなく穴狙いです。当然穴狙いなら勝てるというわけではありません。穴狙いで、尚且つどの穴を狙うのか精度が必要になります。もちろん本命党だって連敗は珍しくはありません。
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今回のチャンピオンズカップもナルカミから買ってる人は外れてます。だから、競馬なんか当たるもんじゃない!くらいの気持ちでやってた方がいいと思うんですよ。
そして、連敗したとしても、どうせいつか勝てるし、プラスになるからという余裕のある気持ちでやると少しはブレずに馬券が買えると思うのです。
今週のギャンブル格言【待てば海路の日和あり。その為の準備は怠るな。】
何度も話していますが、僕のサロンの会員さんでたったの1レースで一生分の負け分を取り返し、尚且つ大幅プラスにした人もいます。そして、連敗が耐えられない人ほど負けます。麻雀でも、いくら強い人でも勝てないことはあります。流れが悪い日もあるし、それが数週間、数ヶ月続くこともあるでしょう。
それでも、「こんなのはたまたま、しっかり打ってればいずれ勝てるでしょ!」と余裕のある人と、「どうしよう?メンタルが持たない!麻雀を打つのが怖いし、麻雀が嫌いになりそう!」と悩んで打ち方が変わったり、弱気になる人がいる。さて、どっちが勝てるでしょうか?答えは明白です。
ポーカーでもバッドラック続きでメンタルやられてる人を何人も見ていますが、そういう人は負の連鎖になる場合がほとんどです。競馬も同じです。
これは提案なのですが、例えば「1ヶ月単位でプラスになればいいや」と期間を設定してみるのはどうでしょうか?
3ヶ月でもいいし、1年間でもいいし、期間を決めると「今日は負けたけど、あと2ヶ月あるし」とか、「こないだ結構勝ったから、今日負けてもまだ余裕あるわ」とか、気持ちに余裕が出来るかもしれません。気持ちって持ちようでほんとに変わりますから。
参考になるか分かりませんが、僕はどんな不幸が起きようが、大したことないじゃん!と思ってます。逆境なんて楽しんじゃえばいいじゃん!試練があった方が生き甲斐があるじゃん、くらいの気持ちで人生送ってます。
今、僕は右手の神経が通ってなくて、右手が動きません。先日手術、入院もしました。退院した後も毎日痛み止めの薬を18錠服用し、リハビリ生活をしています。不便ですが、その状況下で命あるだけマシだし、笑って過ごせてます。競馬の連敗くらい、「全然当たんねぇー!がはは!」と笑えます。
実際、苦しい気持ちは理解できます。経済的に不況になっていく苦しみも分かります。それでもいつか来る「よっしゃー!帯取ったー!」という日を夢見て、「今までの負け取り返したー!」という日まで耐えて、しっかり予想し、しっかり馬券を購入しましょう。
☆じゃいさんに相談したい悩み事を募集します! ペンネーム・性別、相談に必要な情報(年齢や職業など)があればそれも明記し、以下アドレスまで相談内容をメールでお送りください。じゃいさんが「ギャンブル的思考」でアドバイスします!
【jay_sodan@shueisha.co.jp】まで!
じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。
構成・撮影/キンマサタカ
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