震度6強の青森県など北日本は夕方以降に雪や風が強まる 氷点下の寒さ対策ポイントは

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2025年12月09日 12:00  日本気象協会

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日本気象協会

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昨夜(8日)震度6強の大きな地震が発生した青森県など北日本では、断続的に雪が降っています。今日9日の日中は一旦、降り方が弱まる所もありますが、夕方以降は雪や風が強まるでしょう。明日10日朝は青森市でマイナス2℃など冷え込みが強まります。避難時の寒さ対策ポイントをまとめました。

冬型の気圧配置 今朝にかけて積雪増

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昨日8日、北日本に雪を降らせた低気圧は東の海上にぬけ、今日9日は西高東低の冬型の気圧配置となっています。降れば雪の目安の寒気(上空1500メートル付近でマイナス6℃以下)は東北南部まで南下し、更に強いマイナス12℃以下の寒気が津軽海峡付近まで南下しています。北日本の日本海側を中心に断続的に雪が降っていて、地震の揺れが大きかった東北の太平洋側にも一部、雪雲が流れ込んでいます。

9日午前10時までの12時間降雪量は、青森県・酸ヶ湯で10センチ、青森市でも4センチを観測しました。

夕方以降 雪や風が強まる

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9日の日中は一旦、北日本の雪は弱まりますが、夕方以降は再び雪が強まるでしょう。青森県では24時間で多い所5〜10センチの雪が降る予想です。風も強く吹きふぶく所がありそうです。視界不良や路面状況の悪化に注意が必要です。

明日10日朝は冷え込み強まる

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今日9日午前9時までの最低気温は、青森市0.4℃、八戸市1.1℃などプラスの気温の所が多くなりましたが、今夜〜明日10日朝は、青森市マイナス2℃、八戸市マイナス1℃など、グッと冷え込みが強まります。

避難先などでは、暖房器具など十分に用意できない所もあると思いますが、重ね着をしたり、中にレインコートを着たり、段ボールなどを活用して風よけにしたり、床に敷いたりすると、断熱効果があり、少しでも暖かく過ごせそうです。なるべく、少しでも暖かく過ごせるような工夫をしてお過ごしください。

災害時の寒さ対策 3つのポイント

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►なるべく空気の層をつくること。
重ね着をする、衣服の間に新聞紙を何枚か挟む、下着と衣服の間にレインコートを挟むとサウナスーツのようになり防寒対策になります。また、床には段ボールや新聞紙を敷くと床の冷たさをやわらげます。

►首・手首・足首から体温を逃さないこと。
寒さは3つの首からと言われます。首にタオルを巻く、上着の袖やズボンの裾にテープを巻き、すき間から体温を逃さないようにしましょう。

►身体を締め付けないこと。
身体をしめつける服装は血行をさまたげ冷えの原因になるため、なるべくゆとりのある服を。

被災地などでは、暖房器具が十分に用意できない所が多いと思いますが、少しでも暖がとれるようお過ごし下さい。

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