2025年F1第24戦アブダビGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ) 2025年F1第24戦アブダビGPの決勝レースが行われ、ウイリアムズのカルロス・サインツは13位、アレクサンダー・アルボンは16位でレースを終えた。
サインツはミディアムタイヤで12番手からスタートし、2周目にはふたつ順位を下げたものの、10番手まで順位を上げて18周目にピットイン。ハードタイヤに交換して18番手でコースに戻ったサインツは、1ストップ戦略で走り切り13位でフィニッシュした。
ソフトタイヤでスタートしたアルボンは、1周目にふたつ順位を上げることに成功した。8周目に最初のピットストップを行って、第2スティントではハードタイヤを選択。14、15番手あたりを走行し、アルボンは33周目に2回目のタイヤ交換を行ってミディアムタイヤを履き16位で完走した。なおアルボンは、ピットレーンでのスピード違反により5秒のタイムペナルティを科された。スチュワードの発表によると、アルボンの速度超過は0.1km/hだったということだ。
ウイリアムズは前戦カタールGPでコンストラクターズ選手権5位を確定させており、最終的にアルボンが73ポイント、サインツが64ポイントと、合計137ポイントを獲得した。ジェームズ・ボウルズ代表は、2025年シーズンを「大きな成功を収めた年」と評価し、「今年だけでなく、長年にわたって我々を支えてくれたすべての人に感謝したい。これは我々の旅の始まりであり、次の展開が待ち遠しい」と2026年に向けた期待を語った。
■アレクサンダー・アルボン(アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング)決勝=16位(57周/57周)17番グリッド/タイヤ:ソフト→ハード→ミディアム2025年ドライバーズランキング=8位(73ポイント)
「まず、ランド(・ノリス/マクラーレン)と彼のタイトル獲得をとてもうれしく思う。彼は今年大きな前進を遂げ、プレッシャーに耐え、タイトルにふさわしい人物となった」
「僕たちにとって、今日はトリッキーなレースになった。スタートは素晴らしかったが、タイヤのアドバンテージを得られるポジションにいることができず、クルマの隊列のなかで足止めされてしまった」
「ここ数戦は厳しかったが、全体的に僕たちにとって素晴らしいシーズンだった。チームのことを誇りに思っているし、中団のトップに立てたことを誇りに思う。そこには大きな秘密はない。ただ懸命に努力し、ジェームズ(・ボウルズ)の優れたリーダーシップの下で強固な基盤を築いただけだ。今シーズン、僕たちは大きな進歩を遂げたので、非常に楽観的かつ最高の精神状態で2026年を迎えようとしている。来年は素晴らしい成果を出せると確信しているので、2026年にコースに戻るのが今から楽しみだ!」
■カルロス・サインツ(アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング)決勝=13位(57周/57周)12番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード2025年ドライバーズランキング=9位(64ポイント)
「週末を通して僕たちには強さがなかったし、今日は特に何も起こらない普通のレースだった。僕たちは1ストップ戦略でいくことに決めたが、DRS待ちの列で足止めされてしまった。そこからは、僕たちのペースでできることはほとんどなかった」
「より重要なのは、シーズン全体を見れば、これは誇るべきシーズンだったということだ! 僕は自分のやり方を貫き、チームとともに1年を通して次第に成長していき、全体として素晴らしい形で終えることができた。コンストラクターズ選手権5位は野心的な目標だったが、それを達成できたのでとてもうれしい」
「僕たちはハングリー精神を持ち続け、全員で努力を続けなければならない。来年に向けて強固な基盤を築いてきたが、改善の余地は常にある。チーム全員の努力とひとりひとりのファンに感謝している。みんなのサポートは僕たちにとってすべてだ!」
「最後に、ランドの初のドライバーズタイトル獲得を心から祝福したい! 彼は素晴らしいドライバーであり、自分自身に忠実であり続けることで最高の目標を達成できることを証明した。僕の親友、おめでとう! 本当にふさわしいことだよ!」
[オートスポーツweb 2025年12月09日]