ガスリー「厳しい1年をいかにチームが乗り越えたかに、とても感銘を受けた」アルピーヌは2026年のプロジェクトに期待

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2025年12月09日 12:30  AUTOSPORT web

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2025年F1第24戦アブダビGP ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
 2025年F1第24戦アブダビGPの決勝レースが行われ、アルピーヌのピエール・ガスリーは19位、フランコ・コラピントは20位でレースを終えた。

 19番グリッドからミディアムタイヤでスタートしたガスリーは、17番手までポジションを上げて最初のピットストップを行った。ハードタイヤに履き替えたガスリーは最後尾から追い上げていき、40周目に2回目のピットイン。ユーズドのミディアムタイヤに履き替え、19位でフィニッシュした。なおガスリーは、トラックリミット違反により5秒のタイムペナルティを科されている。

 コラピントもミディアムタイヤでスタートし、15周目に最初のピットストップでミディアムにタイヤに交換した。再び最後尾についたコラピントはガスリーと同じ40周目に新品のミディアムタイヤに履き替えて、2ストップ戦略で20位で完走した。

 今シーズンのアルピーヌは、早々にマシンの開発を終了し、新しい技術規則が導入される2026年シーズンに向けて力を注いできたため、競争力に欠ける苦しい戦いが続いた。コンストラクターズ選手権では他の9チームと大きく離され、獲得ポイントは22ポイント。すべてガスリーによる得点だ。エグゼクティブアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレは、「チーム全員にとって、長く、時に厳しいシーズンだった。このシーズンを過去のものとし、全員が次なる成功に向けて休むことなく前進する意欲に満ちていることを確信している」と述べている。

 また、ルノーのパワーユニット(PU)にとって、このアブダビGPはF1での最後のレースとなった。ルノーは今シーズン限りでF1のPU開発を終了することを決めており、アルピーヌは2026年からメルセデスのPUを使用することになっている。

■ピエール・ガスリー(BWTアルピーヌF1チーム)決勝=19位(56周/57周)19番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム2025年ドライバーズランキング=18位(22ポイント)

「シーズンを締めくくるのに最高のレースではなかった。ベストを尽くしたこと以外にあまり言うことはない。挑戦するのに十分なペースがなかった」

「1年全体を振り返ると、チームとして僕たちはこのシーズンからまだ多くを学ぶことができる。競争力がなかった厳しい1年を、いかにチームが乗り越えたかということにとても感銘を受けた。困難にも関わらず、全員が全力を尽くし、来年に持ち越せる素晴らしい精神力を発揮した。トラックサイド、エンストン、ビリー(・シャティヨン)のみんなの今年の努力に感謝したい。僕たちは2026年のプロジェクトに大きな信頼を寄せている。全員にとって白紙の状態からの新たなスタートを心待ちにしている」

「最後に、タイトルを獲得したランド(・ノリス/マクラーレン)に祝意を伝えたい。マックス(・フェルスタッペン/レッドブル)とオスカー(・ピアストリ/マクラーレン)との接戦だったが、どちらがタイトルを獲ってもおかしくなかった。わずか2ポイント差で決まったのはF1にとって素晴らしいことだ。3人とも素晴らしかった。ランドはなんとかそれをやり遂げた。彼にとってこれは重要な瞬間だ。いつか僕たちもそのようなポジションにいられることを願っているし、そうなるようこれからも努力を続けていく」

■フランコ・コラピント(BWTアルピーヌF1チーム)決勝=20位(56周/57周)20番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム2025年ドライバーズランキング=20位(0ポイント)

「長くて難しいレースだったし、結局のところ週末全体を通してペースが足りなかった。難しいレースが続いていて、期待していた結果は得られなかった。1年の終盤は厳しい状況だったが、みんな最後までプッシュし続けた。この1年は過去のものにしたいが、そこから学び、さらに強くなって戻りたい」

「今年、困難な状況のなかで尽力してくれたチームの全員に感謝している。休暇前にファクトリーで作業を進め、すべてを終わらせるのにまだ数週間ある。その後は、自分自身とチームにとって重要な一年に向け、休息とリセットの時間となる」

「最後に、ランド(・ノリス)に祝意を伝えたい。彼は素晴らしい1年を過ごしたし、チャンピオンにふさわしい」

[オートスポーツweb 2025年12月09日]

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