2025年F1第24戦アブダビGP “ザウバー”最後のレースに姿を見せた創設者ペーター・ザウバー夫妻 2025年F1アブダビGP決勝で、キック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグは9位、ガブリエル・ボルトレートは11位だった。
ヒュルケンベルグは18番グリッドから、ソフトタイヤを履いてスタート、ポジションを維持したまま、7周目にハードタイヤに交換し、その後、ミディアムを装着する2ストップをうまく実行し、11位でフィニッシュした。ランス・ストロール(アストンマーティン)とオリバー・ベアマン(ハース)がペナルティを受けたことで、ヒュルケンベルグは9位に繰り上がった。
一方、7番グリッドのボルトレートは、ミディアムタイヤからハードに交換する1ストップで走行。ファーストスティントでは7番手を維持しながら、レース後半にポジションを落とし続け、12位でフィニッシュ。ベアマンの降格で、ボルトレートは11位となった。チームは、ボルトレートのマシンに問題があり、ペースが出なかった可能性があると述べている。
キック・ザウバーは、2025年に合計70ポイントを獲得、コンストラクターズランキング9位となった。ザウバーはアウディに買収され、2026年からアウディのワークスチームとしてF1活動を行う。そのため、2025年最終戦アブダビGPがザウバーの名前で戦う最後のレースだった。
■ニコ・ヒュルケンベルグ(ステークF1チーム・キック・ザウバー)決勝=9位(58周/58周)18番グリッド/タイヤ:ソフト→ハード→ミディアム2025年ドライバーズランキング=11位(51ポイント)
「土曜日が期待外れな結果で、18番手スタートだったことを思えば、2ポイントを取れたことには間違いなく満足できる。このコースでは順位を上げるのが容易ではない。特に、全員がおおよそ同じレースペースで走っているとなおさらだ」
「だから全体を考えれば、9位という結果にはとても満足している。シーズン最終戦をこういう形で締めくくれたのは良いことだった」
「ザウバーに別れを告げるレースということを考えても、良い結果だったと思う。ペーター(・ザウバー/ザウバーの創設者)は長くこの業界に身を置き、素晴らしい功績を残してきた人物であり、僕は彼に大きな敬意を抱いている」
「今季は本当に良いシーズンだったと思う。多くのポジティブなことが起きた。チームとして開発を進め、進化し、成長し、いくつかの大きなハイライトも作ることができた。僕自身、ついに表彰台を獲得できたことで、ようやく肩の荷が下りた感じだ。本当にうれしかったよ」
「バルセロナ、ブダペスト、モンツァ、オースティンなど、本当に強力な週末がたくさんあった。もちろん全てを最大限に生かせなかった週末も何度かあったが、それが長いシーズンの難しさでもある」
「全体としては、比較的満足できるシーズンだったと思う。これからシーズンを振り返り、休暇を楽しみ、その後に僕たちを待っている新たな章に向けて前を見ていく」
■ガブリエル・ボルトレート(ステークF1チーム・キック・ザウバー)決勝=11位(58周/58周)7番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード2025年ドライバーズランキング=19位(19ポイント)
「今日は入賞圏のすぐ後ろでフィニッシュすることになって少し残念だ。不運にも、1周目からバウンシングに悩まされ、レースから最大限の結果を引き出すことができなかった」
「昨日はマシンの感触が素晴らしかったため、今日はポイントを取れると確信していただけに残念だよ」
「F1での1年目を振り返ると、いくつかの良い結果と強力な予選があり、僕にとって特別な年だった。誇れることはたくさんあるが、チームの支えがなければ成し得なかった。素晴らしく、価値ある一年だった」
「シーズンが終わった今、これから先を楽しみにしている。すでに来年の準備を始めるのが楽しみで仕方ない。より大きな成果を目指して戦いたいと思っている」
[オートスポーツweb 2025年12月09日]