
2025年は「濃い抹茶」と華やかな「桃」スイーツが好評!
2025年は物価高騰の影響で、嗜好品であるスイーツはコンビニに限らず苦戦を強いられた年だったと思います。ローソンも過去と比較すると、購入価格や頻度に影響があったそうですが、そうした中でも好調だったのが、抹茶の『濃さ』にフォーカスした商品や、季節商品として「桃」を前面に打ち出した商品です。

近年人気が高い「抹茶」は、コンビニでも毎年発売される定番フレーバーですが、2025年は「濃さ」をうたうことで、より抹茶好きに刺さる内容に進化。
また昨年好評だった「桃」のスイーツは、2025年は「桃づくし」と銘打ち5品を展開。タルトやレアチーズケーキなど、バリエーションに富んだ内容と華やかな見た目でヒットにつながったそうです。
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ふわもち食感でクリームたっぷり! 冷やしクリームパン

また今年は、夏の長期化や猛暑日の増加を背景に「常温帯の商品を冷やして食べる」ニーズが高まりました。
8月には、「クリームたっぷり!ふわもち冷やしクリームパン(カスタードホイップ)」と「クリームたっぷり!ふわもち冷やしクリームパン チョコホイップ(生チョコ入り)」の2品を販売し、発売後11日間で累計販売数が約320万個を突破しました。
「100円台という買い求めやすい価格帯で、クリームがたっぷり楽しめる」という点もチルドスイーツとの差別化ポイントとなり、40〜50代の女性や30〜50代の男性を中心に、好調な売れ行きを見せました。
広報担当の渡邉さんは今年のトレンドについて、「『もちもち』の食感は、新商品を含めて継続して人気の傾向があり、季節商品については『いちご』や『抹茶』、『桃』が好評です。
また一方で、定番スイーツの『チーズケーキ』や『チョコレートケーキ』の人気も高く、失敗せずにおいしいものを自分へのご褒美で食べたいというニーズがあると考えています」と説明します。
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ベイクドとレア、2種の味を楽しめるチーズケーキがヒット!

ローソンではこれまで、トレンドや変化する消費者ニーズに合わせて、さまざまなチーズケーキを発売してきました。
近年では、「とろける食感&濃厚な味わい&後味の良さ」にこだわった、2022年発売の「濃厚生チーズケーキ」や、「濃厚な味わい&ふわふわとした食感」をキャッチコピーにした、2024年発売の「ふわ濃チーズケーキ」などが評判を集めました。
今年11月に発売された「生ベイクドチーズケーキ」は、ベイクドチーズケーキとレアチーズケーキの2種類を掛け合わせた、ハイブリッドなチーズケーキです。クリームチーズをベースに、北海道産生クリーム入りホイップを混ぜ合わせることで、“ふわとろ〜り”とした食感を実現。
見た目はベイクドチーズケーキでありながら、中はレアチーズケーキのような食感に仕立てています。マダガスカル産バニラビーンズの香りとチーズのハーモニーもこだわりポイントです。
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スイーツの中でも人気が高いのは、「ショートケーキ」「チーズケーキ」「シュークリームやエクレアなどのシュー菓子」の3品です。さらに、昨今はスイーツに対して、「とろける」や「ふんわり」といった食感を求める方が多いと感じています。
このうち「チーズケーキ」は時代やトレンドに合わせて、新しい味や形が次々と登場しています。現在は濃厚なタイプだけでなく、とろける食感のチーズケーキの人気も高まっていることから、生ベイクドチーズケーキの開発に至りました(渡邉さん)
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ローソンは2026年も引き続き、購入者の声やアンケート調査などを参考にニーズに対応したオリジナルスイーツの開発&発売を進めていくそう。
渡邉さんのコメントにもあるように、定番スイーツと「とろける」「ふんわり」の食感を掛け合わせた新商品が登場するかもしれませんね。
笹木 理恵プロフィール
飲食業界誌の編集を経て、2007年に独立。専門誌編集で培った経験を活かし、あらゆるジャンルの食をテーマに取材・執筆を行う。コンビニスイーツにも精通し、自宅で楽しむ日常的なグルメについて幅広く発信中。All About おうちグルメガイド。(文:笹木 理恵(フードライター))
